【電話受付】9:00~18:00 【定休日】水曜日  メール・LINEは24時間受付中!

blog

屋根塗装工事における基本的な考え方。参考にしてみてください。

外壁塗装のお問い合わを頂き、早速現地調査に行き、建物診断を行いました。築18年とのことで、屋根も診断をさせていただきました。写真を撮らせていただくと全体的にコケが生えていて、色褪せもしている状況でした。
1 2
こちらは施工前1枚目です。 施工前2枚目です。


さて、スレート屋根の場合、メンテナンス方法は4つございます。1つ目は、カバー工法です。スレート屋根の自体に防水性がないため、経年劣化とともに雨漏りの確率は上がっていくため、既存屋根材自体が傷み切るまでに金属屋根を重ね葺きすることを指します。2つ目は、葺き替えです。カバー工法と同じ観点から、既存屋根材が傷んでしまい、重ね葺きが出来ない場合、葺き替えとなります。3つ目は今回行った、塗装工事になります。そして最後の4つ目は、何もしないことです。スレート屋根は、基材自体が年数的にも状態から見ても丈夫であればカバー工法は不必要です。丈夫であったとき、塗装をするかしないかの判断になるのですが、この時に重要なのは「防水をするために塗装をするわけではない」ということです。先ほど述べたように、スレート屋根材自体に防水性はありません。また、塗料にも防水性はないのです。つまり、判断基準は「美観性」ということになります。コケや色褪せが気になる方は塗装を、綺麗な状態で、塗る必要がない方は何もしないという判断が可能になります。
では、以下は塗装手順に注意点も交えながらお話しさせていただきます。
先ず、塗装を行う前に洗浄を行います。

3 4
洗浄作業中です。 洗浄後です。


最初の写真と比べていただくと、かなり色が落ちて白くなったのが分かります。

5 6
下塗り作業中です。 下塗り完了です。


最初に下塗り塗料を塗るのですが、下塗り材は1回塗っただけでは適切な処置とは言えません。基材自体の状態によって回数は異なりますが、屋根材があめ色になるまで重ねて塗っていきます。この工程を怠ると、上塗り材が基材に吸収されて、塗膜がはがれてしまいます。
7 8
上塗り完了です。 タスペーサー挿入です。


屋根塗装では、タスペーサーを使うことも重要です。タスペーサーとは、屋根材と屋根材との間に隙間を設けるための器具のことです。タスペーサーを挿入することと同じ意味で縁切りと呼ばれる作業をする業者さんもいらっしゃいます。縁切りという作業は、塗膜にカッターを入れるだけではありますので、塗料が溶けてまたくっついてしまう可能性もございます。ただ、何もしないよりは縁切りのほうがいいので、お見積にタスペーサーもしくは縁切りが入っているのかを見ていただき、縁切りのみの場合は、タスペーサーを入れられないかをお聞きいただくことを推奨いたします。 スレート屋根の、カバーをするべきなのか、葺き替えをしなくてはいけないのか、はたまた何もしなくてもいいのかなどの判断は非常に難しいです。一度、プロの目での診断をおすすめいたします。お気軽にお問い合わせください。