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外壁塗装 見積もり一括サイトの真実!!

外壁塗装 名古屋」などで検索すると沢山の業者に交じって見積もり一括サイト(ポータルサイト)が表示されるようになりました。

見積もり一括サイト
とはお客様の地域の施工業者を紹介してくれるホームページの事ですが特にインターネット広告(検索連動型広告)で表示される広告の7割近くが見積もり一括サイトという現状になりました。

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はたしてこの見積もり一括サイト、本当に有益なのでしょうか???

地域の業者を紹介するいわゆるマッチングサイト。
このこと自体はユーザーにとって便利かもしれません。

しかしながら業者を紹介するだけなら問題ないのですがそこに手数料が発生する。

これが大問題。


外壁塗装の場合「契約手数料として」お客様と工事契約をした金額の10%~15%前後を施工業者が一括見積サイトの運営会社に支払う仕組みとなっている。

ここで少し考えてみてほしい。

我々リフォーム業界、塗装業界においてお客様と契約した金額の中から15%も手数料を支払ってしまたらどうなるであろう?

完全に赤字である。

通常我々の業界では広告宣伝費として売上の5%までが通説である。
そしてこの業界で経常利益を毎年5%以上出している会社はほとんど存在しない。
一括サイトで紹介される施工業者は自社の集客力の弱い業者が多いためさらに状況は良くない。

仮に経常利益が5%出ている会社としても契約手数料として15%支払うと赤字になってしまう。

「広告宣伝費5%」+「経常利益5%」-「契約手数料15%」=-5%の赤字

つまりやればやるほど赤字となる構造だ。

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しかも問題はここで終わらない。
承知の上で施工会社が赤字になること自体は自業自得なのだが、当然赤字経営はできないのでどのような手段をとるであろうか?

全ての業者がそうであるとは言わないが「採算の合うように工事する」という施工店が現れる。

100万円の工事なら契約手数料を(15%)引いた金額85万円でも利益が出るように施工するということ。
恐れずに言うなら手を抜くという事。

信じられないかもしれないが事実そうした話を聞く。

更に問題なのはこの施工店が支払った契約手数料で、一括サイトはさらに検索連動型広告に費用をかける。インターネット広告(検索連動型広告)というのは入札方式なので、費用をかければかけるほど上位表示され集客効果が増す。そこを狙って多額の宣伝費を投下する。

すると我々中小施工店は安価な費用で出せていた広告が高価になる。実際に外壁塗装というキーワードではここ数年での3倍から5倍以上に跳ね上がっている。

ではこの費用どこから出てきているのでしょうか?

そう、お客様の財布の中からです。

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お客様が支払った工事金額の一部が見積もり一括サイトの広告宣伝費となり、巡り巡ってどこかの次のお客さまの手抜き工事に繋がる可能性があるこのシステム。

どのように思いますか?

見積もり一括サイトの運営自体を非難するつもりはない。

引っ越し業界や中古車業界もそれで活性化にもつながっていると思う。

しかし外壁塗装業界においては今のところ前述のような状態であり誰にとってもよくない負の連鎖が起きている。引っ越しや中古車のように商品が確定しているものであれば消費者にとって非常に便利であろう。
しかし外壁塗装工事やリフォームなど仕上がってみなければ、わからない工事では正直なところミスマッチを起こしやすい。



しかも一括見積をうたっているものの、実際はお客様が一括サイトから紹介された施工業者と1件1件打ち合わせをして見積もりを取る。
この形はいわゆる一般的な外壁塗装の見積もり形態と何ら変わらない。

確かに業者から連絡が来る部分についてはお客様にとって楽ではあるがもう一つ不快なことが起きる。それは業者からガンガンお客様のもとへ電話がいく。
私自身も中古車見積もり一括サイトを利用したことがあるがインターネットで電話番号を入力した瞬間から1時間近く電話が鳴りやまなかった。

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はたしてこれが本当に消費者のためになっているのであろうか。
あまりに売り手側の押し付けが強く感じるがいかがであろうか。


最後に一つ付け加えるならこうした見積もり一括サイトが得た収益の多くがインターネット広告に投下される。結局のところ最終的に利益を得るのはYAHOOとGOOGLE。

一つの集客手段として見積もり一括サイトは一定の利便性があると思いますが、こうした事実を経験すると少し考えさせられる。