「防水工事の方法ってどんなものがいいんだろう？？」
どの工法が良いのか、どんな特徴があるのか気になりますよね。
工法とは、建築や土木の工事の方法のことです。
工法にはそれぞれ特徴があり、一般的に金額が高い工法が耐久性などの機能に優れています。
しかし、金額以外に比例しない個々の機能、特徴もありますので、希望に合わせた工法の選択が重要です。
今回は防水工事における工法のそれぞれの特徴についてご紹介します。

□防水工事の種類と工法の関係
防水工事には大まかに４つの種類があります。
・ウレタン防水
・FRP防水
・シート防水
・改質アスファルト防水
この４つです。

ウレタン防水のことを塗膜防水と分類している業者もあります。
ウレタン防水、FRP防水、シート防水、改質アスファルト防水の順に、寿命が長くなっています。
それぞれの種類には以下のような特徴があります。
ウレタン防水：どこでも可、複雑な形状の防水が可能　

FRP防水：ベランダに向いている

シート防水：屋上に向いている

改質アスファルト防水：広い屋上に向いている
これらの種類の特徴に加えてどのような工法を施すかによって防水の特徴が決まります。
一戸建ての雨漏りのほとんどが壁と屋上から発生します。
そのため、今回はウレタン防水とシート防水の工法とその特徴についてご紹介します。




□ウレタン防水の工法
密着工法
・メリット
コストが安く、防水層が軽いため建物への負担が少なく耐震性につながります。
また、複雑な形の部分への施工が可能です。

・デメリット
乾燥期間が必要なため時間がかかります。また、塗膜に均一性を持たせることが難しい工法です。
定期的にトップコートをする必要があります。





□通気緩衝工法
・メリット
膨れ防止や下地を緩衝し耐久性を発揮します。
また、つなぎ目のない均一性が得られるため仕上がりがきれいです。
防水層が軽量であり、建物への負担が少なく済みます。

・デメリット
工事には乾燥期間が必要であり、工事後もトップコートを定期的に行う必要があります。

また、費用が密着工法と比較して少し高額です。

・シート防水の工法と特徴
シート防水には塩ビシートとゴムシートの二種類があります。
防水シートの素材が異なるため、それぞれの特徴があります。
今回は耐久性に優れた塩ビシートについてご紹介します。





□接着工法
・メリット
ゴムシート防水と比較すると耐久性が優れています。
また、施工しやすく軽量であり、燃えにくい性質です。

・デメリット
ゴムシートより高額であり、複雑な形状への施工は困難です。




□機械的固定工法
・メリット
既存の防水層の素材に関わらず、施工が可能です。
また、工事が雨などの気候に左右されないため、工期が他の工法と比較して短期間で可能です。

・デメリット
ゴムシートより効果であり、複雑な形状への施工は困難です。
また、施工期間中、振動と騒音が発生します。




□最後に
今回は防水工事における工法のそれぞれの特徴について紹介しました。
工法は防水工事の種類によって異なり、工法と種類の掛け合わせにより防水の性質が決まります。
ご家庭の状況に合わせて適切な防水工事をご選択ください。