コーキング 業者
外壁塗装工事にとても大切な工程があるのをご存知ですか?
本当の意味で建物を雨風から守るために
地味ではあるが「大切な工事」。
それがコーキング工事(シーリング)です。
コーキングとは「外壁材のジョイント部分に見られるゴム製の目地材です。
"コーキング屋"という専門業者が存在するのもご存知でしたか?
コーキングの役目は地震や外壁の挙動に追従して
その力を逃す役目と防水性と気密性を保つ役目をはたしています。
また現在の一般戸建住宅の70%以上は窯業サイディングという
外壁材が使用されており、この外壁材が直射日光や気温の上昇と共に
伸びた縮んだりします。(これをトースト現象と言います。)
その大切なコーキングが劣化して切れたり剥がれていたらどうでしょう?
外壁の隙間から雨風の侵入、虫なんかも入ってくるかもしれません。
一般的な建物は木造か鉄骨造ですよね。
水に濡れれば腐ったり、錆びたり、と言うことになります。
基本的なコーキング工事の施工手順を紹介します。
①カッターで切れ目を入れます。 | ②古いコーキングを はがします。 |
③下地が見えました。 |
④はみ出ても綺麗に仕上がる様マスキングします。 | ⑤プライマーを塗って下地処理です。 | ⑥コーキングの充填です。 |
⑦へらを使ってしっかりと打ち込みます。 | ⑧マスキングテープを剥します。 | ⑨完成です。 |
1軒の家で150m前後打ち替えをします。
こうした手間のかかる地道な作業が建物の耐用年数を
大きく左右するのです。
もう一つ大事なことがあります。
それはコーキングにも種類がると言うこと。
もしこのコーキングを「シリコン系」で補修してしまうと
その上に塗装する塗料が密着不良をお越し不具合となるので注意して下さい。
また一般的に市販されているコーキングではノンブリードタイプでないものも有り
コーキングした部分が後々黒ずんでしまい、
「みみず腫れ」のように浮き上がってしまいます。
これも不具合の一種でブリード現象と言います。
施工上の注意として3面接着とならない様に施工することが重要です。
サイディングとサイディングの間にハットジョイナーという部材が
ハットジョイナー
取り付けられていますがそこにボンドブレーカーと言って背面には
接着されないような構造になっています。
しかしながら古い建物にはこうした構造になっていない場合もあり
そのような際はバックアップ材などを詰め込み3面接着とならないように工夫が必要です。
様々な注意点が有りますがコーキングの耐用年数事態が低いものでは
せっかくの工事が台無しとなってしまいます。
通常のコーキングですと耐用年数が3年~5年ですが
当社で推奨している「ジョイントエンペラー」は耐用年数20年以上あります。
しかも驚くほど柔軟性と密着性があります。目覚ましい技術の進歩ですね。
コーキング(シーリング)には
シリコン系・ウレタン系・ポリサルファイド系・変性シリコン系などがあり
JIS規格でも7020、8020、9030等性能によってランク付けされています。
※数字が大きほど高耐久
また低モジュラス、高モジュラスと言って柔らいものや硬めのもの
など多くの種類がありますので外壁の種類によって
適材適所で使い分ける必要があることも知っておいてくださいね。
ということで確実な工事で建物を守る
リフォームスタジオニシヤマからの「地味だけど大切な工事」
のお知らせでした。