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屋根、笠木板金の取り合いからの雨漏れ改修工事

台風の時に雨漏れがあり、修繕したいとのお問合わせでお伺いいたしました。
W様邸は屋根の形状が変わっていて、単純な切妻ではなく軒の方は壁が立上り、笠木が造作されていました。
写真のように笠木とケラバの取り合いには雨染みができていました。そのあたりの内壁のサッシ辺りから雨漏れがしていました。


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雨漏れ箇所

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雨漏れ箇所 笠木

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雨漏れ箇所 笠木

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雨漏れ箇所 雨染み


この状態が4箇所あり、雨漏れまではありませんが、全ての箇所で雨染みが見られました。
また、笠木の天板は水平になっており、雨が溜まりやすくもなっていました。そして、天板から釘で固定されていました。(通常は側面から打つか、クリップ式で釘を使わないのが正解)もちろん、シーリングはされていましたが、ここも雨漏れにつながる原因です。
今回、雨漏れになったのではないかと思う一番の原因は笠木とケラバの取り合い部分で十分に雨が流れない作りになっており、屋根から流れてくる雨や笠木の溜まった雨が台風や風が強い時に吹き込んでしまったからではないかと推測しました。

今回、次のように改修いたしました。
まずは、笠木部分をはがし、防水紙をかぶせました。笠木を撤去したところ案の定、下地には雨染みがありました。
やはり、この辺りから雨が入り込んでいたのでしょう。



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既存笠木撤去


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笠木部 防水紙


笠木は水平にすると雨が溜まってしまうため、少しの勾配をつけて雨が流れるようにしました。
また、被せる前に奥に入り込まないようにシーリングも打ちました。
次にケラバは既存の上にカバーしました。幅を既存よりも大きくし、ケラバをつたって壁に当たらず、水がキレるように造作しました。



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ケラバ


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ケラバ


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完工


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完工


雨漏れが起こる原因はたくさんあり断定することがすごく困難です。 今回は笠木あたりであると推測し改修工事しましたが、他にも屋根がカラーベストの場合は年数が25年程度経ってくるとルーフィングが劣化してきたり、カラーベストを固定するために打っているビス穴がだんだん広がり少しずつ染みていく事例もあります。
また、外壁の目地やサッシ周りのコーキングの劣化により起こる場合もあります。目地やサッシ周りのコーキングは劣化が酷くなる前の改修を推奨しています。

雨漏れが起きてしまってからの改修は単純な工事では済まないことが多いです。診断をした上で、改修工事の内容を検討いたします。まずは、診断をいたしますので、雨漏れではないかなと思われましたら早めにお問合わせください。