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へーベルハウス【外壁塗装前に知っておきたいポイント】お役立ち情報

へーベルハウスでお馴染みの旭化成。象さんが乗っても大丈夫という強固な作りが特徴ですね。多くの大手ハウスメーカーが軽量鉄骨やパネル工法が多い中重量鉄骨造で地震にも強くまた独自のデザインで大手ハウスメーカーの中でも人気ですね。

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さて、今回はそのヘーベルハウスの特徴と外壁塗装の際の注意点をいくつかご紹介していきたいと思います。

へーベルハウスの外壁塗装 
特徴その① -ALC外壁-

へーベルハウスでは外壁材にALCが使われています。このALC外壁材のことを旭化成ではへーベルと呼んでいるようですね。さてこのALC、簡単に言うと軽石に鉄筋を差し込んだ構造となっています。軽くて耐火性が高く鉄骨造のマンションなどにも多く使われています。しかしながらこのALC外壁は衝撃に脆く外壁塗装などの工事で足場の組み立てや解体時にぶつけないように注意する必要があります。

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ALC外壁の構造です。


実はこの外壁材には適切な工法を用いて外壁塗装を行う必要があります。

へーベルハウスの外壁塗装 
特徴その② ALC外壁のひび割れ

先ほど説明した通りALCの内部には鉄筋が入っていますので、ひび割れなどを放置しておくと外壁材の表面から雨水が侵入し内部の鉄筋を酸化させます。
錆びるということは鉄筋の直径が膨らみますので、このふくらみに耐え切れなくなると外壁材が「爆裂」という現象を起こします。

IMG_2078へーベルハウス 外壁 塗装.JPG
爆裂寸前のひび割れ状況の写真です。


こうなる前にメンテナンスが必要ですので外壁塗装の際にはクラック補修やコーキングの打ち替えなど適切な処置が必要となります。また爆裂を起こしてしまっている部分にはALC専用の補修税を使用し平滑にしてから外壁塗装に進める必要があります。

へーベルハウスの外壁塗装 
特徴その③ コーキングが必要

へーベルハウスなどのALC外壁には目地が多く通常は横幅600㎜間隔で目地があります。このすべてのコーキングを打ち替えるとなると一般的な40坪前後の建坪の住宅で400m~500mの数量になります。またヘーベルハウスは3階建ての住宅が多くその場合はさらに施工数量が増える傾向にあります。
しかしここが最重要ポイントで先述したような爆裂現象が起きる前に予防として施工する必要があります。

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横目地のVカット後の写真です。
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縦目地、横目地のコーキング打ち替え後の写真です。

コーキングの打ち替えと言っても既存のコーキングをきれいに除去することはなかなか難しくALC自体が簡単に削れてしまうため「Vカット」をして打ち替えを行うことが一般的です。

ただし
これだけのメーター数を打ち替えると軽くその部分の工事だけで30万円は超えてきますので状態が良ければ縦目地はそのままで横目地は打ち替えることがポイントです。

これは縦張り外壁の特徴で縦目地には雨水は侵入しにくいのですが、横目地からは侵入しやすいので最低限横目地はコーキングの打ち替えをしましょう。この部分は知らない業者も多数いますので確認が必要です。

へーベルハウスの外壁塗装 
特徴その④  付帯部が少ないので安くなる

一般戸建て住宅と異なり陸屋根のため破風や鼻隠し、軒樋などといったいわゆる付帯部といわれる部分がないため細かな部分塗装が不要です。
長方形の建物の特徴で、こうした付帯部には塗装費用がかなり掛かるのですが、一般戸建て住宅と比較してヘーベルハウスは安価に収まります。また長方形かつ付帯部が少ないことから養生の手間も少なくなり外壁塗装の工期(工事期間)が短くできるのも特徴です。

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写真の通り屋根が陸屋根のため付帯部が少ないですね。


先述した通り付帯部が少ないため作業もしやすく塗装工程の施工日程も比較的短く組めることもへーベルハウスの利点ですね。

へーベルハウスの外壁塗装 
特徴その⑤  屋上防水

へーベルハウスに限ったことではありませんが屋上が写真の様な陸屋根形状になっている場合は防水工事が必須となります。特にヘーベルハウスの屋上は陸屋根形状で屋上ベランダとしても活用できるため防水材の選定、重歩行と言って人が頻繁に歩いても大丈夫な仕様、あるいは滑り止め加工なども必要に応じて施工可能です。

通常はシート防水が施工されていますが既設の防水材をはがして工事すると費用が高額になるため改修工事では既存の防水の上からかぶせるような形で防水処理を行うことが一般的です。しかしながら全面的にシートの剥離が確認される場合や劣化状況はひどい場合は全面撤去する場合もあります。

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陸屋根屋上防水の様子です。シート防水ですね。


特に四方に回っている立ち上がり部分をしっかりと施工、防水処理をすることがポイントです。防水工事の重要なポイントとしてもう一つ上げられるのが「脱気筒」です。脱気筒とは防水塗膜層の下から上がってくる湿気を逃がす装置です。一般的には50平米以下に一か所以上、と言われていますが邪魔にならないところであれば多めに設置することをお勧めします。特に昨今の夏場の異常な暑さには防水層の温度上昇が著しく既定の設置個数ですと防水塗膜層下部の湿気を逃がすことができす膨れの原因となります。加えて太陽光発電を使った強制排気タイプの脱気筒もありますので大きなトラブルになる前にこうしたものを活用することも得策です。

へーベルハウスの外壁塗装 
‐ ハウスメーカーの保証について ‐

「建てたハウスメーカーでメンテナンスしないと保証が切れるのが心配・・・」
という声を聴きます。

通常ハウスメーカーの保証というのは、躯体などの構造に対する保証であり
経年劣化に伴う箇所についての保証は、今回の外壁塗装と同様に
有償となるケースが多いようです。

2000年以降に建てられた建物であれば構造に大きなトラブルを抱えることは
非常にまれで、皆無といっても過言ではないと思います。
例えば柱がゆがむとか、屋根がひずむとかは基本的にあり得ないですよね。
特にヘーベルハウスのような堅牢な建物であればそうした心配は皆無でしょう。ちなみに地震などの自然災害には保証は適用外なので別途火災保険や地震保険を手厚くしておく必要がありますので、ここはハウスメーカーの保証とは別で考えましょう。

以上のことからヘーベルハウスに限定せず、施工実績や信頼のおける会社にメンテナンス依頼することの方が
価格的にもメリットが得られると思います。

へーベルハウスの外壁塗装 
‐ まとめ ‐

どのハウスメーカの見積もりも高いのは周知の事実です。そこにはすでにご存知の方も多いかと思いますが「中間マージン」というものが含まれています。

もちろん元受けとしての施工管理、安全管理に費用が掛かることと、ブランドとしての価値を下げないような工夫があるのかもしれません。

しかし工事が終わってしまえばそれほど大きく仕上がりが異なることもありませんので、できる限り安く外壁塗装、外装リフォームを行いたいというのもお客様心理として理解できます。

ただしここで注意したいのは安ければよいというものではないということです。もちろん先述したようにハウスメーカーのようにただ単に単価が高いというのも考え物ですが、安いからと言って飛びつくのも問題ですね。見積金額が高くなるのであればその理由と明細、根拠つまり工事内容と見積金額のバランスが最も重要になります。なぜそうした費用になるのかを構造的な見解を含めた説明を求めることもお施主様の務めかと思います。

建物に何の不具合もなくただ塗装すればよい、という状態であれば同じ塗料で単価比較をすれば問題は少ないと思いますが、築年数が10年以上経過して何の不具合もない建物を私は見たことがありません。

例えばお客様が気づかないような雨漏れ(室内には漏れていないような場合)があったり、新築時の些細な施工不良が原因で将来起こりうるリスクの回避をするための工事が必要であったりと着眼すべきところは多数あります。参考までにベランダ部分の雨漏れは非常に気づきにくく我々が現地調査に行った際には内部がボロボロといったケースはよく見かけます。

こうした箇所についてはむしろハウスメーカーよりも実際に現場で施工を行い多数のハウスメーカーを手掛けてきた施工店だからこそポイントが理解できるものです。

このような実情から一度実績豊富な地元のリフォーム店や施工店にも建物診断と見積もりを依頼してみることをお勧めします。

ヘーベルハウスの屋根外壁塗装についてのお問い合わせは
リフォームスタジオニシヤマまで。

そのほかにも当社で施工したヘーベルハウスの屋根外壁塗装の施工事例です。


へーベルハウスの屋根外壁塗装、外装リフォーム 施工事例