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品質は工事金額に比例する!?避けがたい真実 ~屋根塗装について~

工事金額は品質に比例する?屋根塗装について

屋根塗装を実施する際に気を付けるポイントを紹介していきます。施工方法については工事代金の安さが仇となるケースもあるので注意が必要です。今回は安く工事をお任せしたが失敗してしまった実際の事例をひとつ紹介します。


10年ほど前に屋根塗装メンテナンスされたお宅です。一部コケ汚れや劣化が目立ちますね・・・。


他の面を見てみると・・・ 。あちらこちらに塗膜が剥離している跡が確認できます。 通常の経年劣化ではこのような症状が起きません。
一般的な経年劣化は
①色あせ
②チョーキング
③コケ汚れ
などがよく見受けられます。


ではなぜ剥離しているのでしょうか?

その原因は、
①洗浄不足
②下地処理不足
の上記二点が考えられます。

①洗浄不足について
外壁塗装はもちろんですが、屋根塗装をする際に洗浄工事が欠かせません。高圧洗浄はただ洗えばよいということではないのです。塗膜剥離のもっとも多い要因は汚れやコケなどが残ったまま塗装をしてしまうことです。特にコケ、藻などは有機物をエサとして繁殖していきます。ほとんどの塗料は有機物でできているため、コケ等が残っていると中で繁殖し塗膜を浮かしてはがれてしまう要因になってしまうのです。
一番効果的な対策方法は、専用の洗剤を用いてコケ菌などをしっかりと除去、除菌することがポイントです。弊社では洗浄する際には専用洗剤(バイオクリーナー)を用いてバイオ洗浄工事を実施しています。これで塗膜剥離に対しての対策はばっちりです!


②下地処理について
次に下地処理です。高圧洗浄(バイオ洗浄)も大事な下地処理工程の一つですが、もう一つが仕上げ塗装する前の【下塗り】がポイントになります。スレート屋根やセメント瓦などセメント系の屋根材はスポンジのように吸水性が高く一回の下塗り塗装では塗膜を形成することができません。下塗りの役割はしっかりと土台(塗膜)を作ったうえで仕上げることで、劣化や剥離を防ぐ意味合いがあるのです。下塗りを怠ると仕上げ塗料が屋根材に吸い込まれてしまい強靭な塗膜を形成することができず、不完全な塗膜になってしまいます。塗装本来の耐久年数を発揮させるには丁寧な下地処理【下塗り】は欠かせません。


なぜ表面を塗装しても雨漏れを防ぐことができないのか、それはカラーベストの下にある防水紙(ルーフィング)が大きく関係しています。屋根の断面図1です。下地に野地板があり、その上にルーフィング→屋根仕上げ材(カラーベスト)があります。断面図2の図からわかるように屋根材にはあえて隙間を設けています。これは屋根材とルーフィングの間に発生した湿気、浸水した水を排出するためにわざと設けてあります。そのため雨水などは隙間から排出できます。雨漏れを実際に防いでいるのは防水紙(ルーフィング)なのです。
防水紙の寿命は25年~30年とされているため、メーカーからも築25年以降のお宅は葺き替えまたは金属屋根によるカバー工法が推奨されております。

ニシヤマでは屋根塗装をする際には、洗剤を用いた洗浄はもちろん、下塗りは最低2回を基本として吸い込みが激しいようであれば3回~5回まで下地の塗膜形成がしっかりできるまで施工させていただいております。また下地状態により下塗り3回塗りなど劣化状況に合わせてご提案させていただいております。


正しい知識を用いて施工することで建物を長く綺麗に保つことができます。工事代金は安いが安いなりの施工で正しい施工がなされていなければ本末転倒です。屋根塗装の関する不安などございましたら、お気軽にご相談いただけたらと思います!