子供の成長とともに駐車場も拡大。駐車スペースを2台から4台へ。
豊田市のお客様から、子供が車の免許をもうすぐ取得して車を購入するが駐車場が狭いため悩んでいる。この機会に駐車場を広くしたいとご相談をいただき調査とご提案を行いました。駐車場拡大の調査や提案は以外にも気を付けるべき点が多くあります。下の画像は既設前の状態です。
道路側から見た建物全景です。お庭があるので駐車スペースは2台しかありません。 | カーポート柱とコンクリートブロックの隙間です。 |
既設の状態です。植栽がある綺麗なお庭です。 | 雨水マス、量水器の位置もしっかり確認します。 |
駐車場拡大工事で気を付けるべき点は下記2つです。
①必要な駐車スペースを本当に確保できるか
購入される車両を予め確認する必要があります。実際に駐車場を拡大してから購入した車両が大きくて駐車できなかったとなっては本末転倒です。必ずこれから購入される車両のサイズをメーカーのホームページにて確認してから駐車場のデザインを決めていくと確実です。工務店さんに相談される前に決めておくと尚良いですね。また、車両サイズいっぱいの寸法ではドアの開閉が窮屈になるため、一般運転者の場合は車両寸法+1,000mm程度は最低確保できることが望ましいです。②水道やガスの配管の埋設状況
敷地と建物の位置にもよりますが、住宅の給排水やガスの配管は駐車場の下に埋設されているケースが多くあります。駐車場の土間コンクリートを打設する際は地面よりも深く掘削を行いコンクリート厚を確保するため、配管の切り替えや雨水マスの調整が必要となります。丁寧な施工店であれば、予めガスや水道配管のことについて見積もりに記載があります。また、どうしても配管位置がわからない場合は掘削後に多少の追加となる旨の説明があるはずです。ガス管の切り替えは意外に高額となり、切り替える距離によっては10~15万円ほどの追加となる事がありますので十分に気を付けてください。上記点を留意したうえで駐車場のデザインを考えたり、見積もりを確認していくと施工店との話し合いもストレスなくスムーズに打ち合わせが出来ると思います。
では、今回の工事について施工手順を紹介していきます。
まずは既設解体撤去処分工事ですね。解体して更地にしていきます。
散らからないように先に植栽のカットを行います。 | 重機を使用して解体している状況です。周囲への土埃飛散について注意を払いながら撤去していきます。 |
住宅密集地では、土埃等で近隣にご迷惑となることがありますので、植栽やブロックガラは速やかに土嚢袋に詰めてダンプに乗せていきます。
配管周りの確認は、破損させないように手作業で確認していきます。 | 地面下に配管等埋設して掘削作業完了。 |
前述のように給排水、ガス管について埋設があったため周辺は手作業で掘削を行います。既設の地面高から道路高まで高さを落とす為、ガス管の切り替えと給排水管の継ぎ直しを行い埋設していきました。ある程度の整地を行ったら砕石を敷き均し、地盤が下がらないように転圧作業を行います。
重機による砕石配りです。配りながら手作業でならしてます。ならすのには主に角スコップや鋤簾を使用。 | 転圧完了後の写真です。転圧後に水を撒くとより砕石が締まって下がらなくなります。 |
この状態から土間コンクリートを打設していきます。
駐車場土間コンクリート打設後状況です。 | この時点で門扉設置箇所に電気配線を通しておきます。 |
ここまで来れば工事途中でも完成形がイメージできるのでお施主様にイメージと相違ないかを確認しながら工事の最終仕上げをおこなっていきます。
指定箇所に門扉設置します。 | 磁器タイルの割り付け及び貼り工事 |
諸々作業が完了してこちらが完成写真です。
完了写真 全景1 | 完了写真 全景2 |
これだけスペースもあれば4台は駐車が可能です。ご家族以外の来客時にも車を止めるスペースがあるので安心してお友達をおうちにお呼びすることができますね。早速、お施主様も車両を駐車して笑顔で工事完了となりました!これから息子様の車両が納車されて駐車されている光景を見るのが私も楽しみです。