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スレート屋根材は注意が必要!? 毛細管現象とは!?

日本の戸建て住宅の屋根材は大きく分けて、
・陶器瓦
・スレート屋根
・金属屋根
・陸屋根
の4つがあります。

その中で、最も普及しており美観性にも長けているスレート屋根材について今回はピックアップして、意外と知られていない特徴をご紹介させていただきます。

早速ですが、スレート屋根材の構造を見てみると落とし穴があります。それが図の隙間と呼ばれる部分です。ん?と思われるかもしれませんが、実はこの隙間から雨がスレート屋根材の裏へ侵入していきます。

なぜこんなことが起こるのか?それは、毛細管現象という物理現象が働くからです。
毛細管現象が起こる要因は3つあります。1つ目は、隙間が狭いこと。2つ目は、スレート屋根材は水を吸収しやすいこと。3つ目は、表面張力が働くことです。
まとめると、雨などでスレート屋根材が水を吸収し、隙間が狭く表面張力が働き中へ雨水が侵入していきます。

それだけで本当に入るのかという疑問もいただきますが、実際の写真をご覧ください。

これはスレート屋根材の一つ「カラーベスト」の写真です。
他は乾いているのに隙間部分だけ湿っていますよね?これは、スレートの面の部分から流れてくる雨水が隙間部分で表面張力が働いて止まっているからです。例えば、乾いた布の先端を水の入ったコップに入れると勝手に水が上に浸透していきます。
それは、布の細かな繊維の隙間で水と水の分子が引き合い表面張力が働き、空気に接している水の表面は水の中に引っ張られるため、その力の上限まで上へ浸透していくのです。

ただ、スレート屋根材の中へ侵入したからといって必ず雨漏れするわけではありません。下地へ雨水が侵入しないように防水紙があるからです。だからといって、そのまま放っておくとスレート屋根材を止めている釘が建物の揺れで動き、その釘は防水紙を貫通していることで穴を広げていき、最悪の場合雨漏れを引き起こします。

これを対処するならば、金属の屋根材を上から被せるカバー工法もしくは葺き替えという工事が必要になります。

この症状は建物の立地にもよりますが、幹線道路沿い・線路沿いなどの御自宅の方は通常よりも建物の揺れは大きい為、より注意が必要となりますね。

これを見ている築15年以上の御自宅のあなた。不安や心配に思われたら是非一度ニシヤマにご相談してみてはいかがでしょうか?現地調査・見積もり提出までは無料で行っております。
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