ベランダ笠木から雨漏れ！？構造体の腐食と改修工事

岡崎市のお客様より外壁塗装の見積依頼をいただき診断を実施したところ、ベランダ外壁部分に気になる箇所がみうけられました。外観から見た様子でも少し変化が見られます。

・塗膜が剥離し外壁が腐食している状態。

塗膜が剥離しているという事は、「内部に水が入り込んでいる可能性がある」と推測しベランダの内側、立ち上がりを確認。

・ベランダの内側状況。

シート防水の表面がたわんでおり、明らかに下地の腐食が見受けられる。

打診検査をしてみると、内側にあるはずの下地がボロボロに朽ちているのかフワフワな状態になっておりました。
これは構造体にも影響があるのでは？と疑いシートをカットして確認したところひどい腐食が見られました。

・シート防水をカットして内部状況の確認。

・下地の合板が朽ち果てている様子 柱部分もズクズクな状態。

ここまでの状態になった原因は何なのか。
直上を確認してみると、笠木手摺の柱根本部分のビスが白く腐食している状態で明らかに漏水している様子が見られました。

・笠木裏側の様子。ビスが白く腐食し被害が大きい

ベランダの内壁を剥がして下から覗き込むように笠木を見てみると、しっかりと雨漏れの跡が確認できます。

・笠木手摺の柱根本部分。

ここから漏水していました。
一件、雨水が入りそうにはない柱の根本部分。上記の写真のように、内部状況を確認してみないとここからが原因とはなかなか結び付きませんね。

・下地をカットし、撤去をしていきます。

下地は腐ってボロボロになっていましたので、簡単に剥がれてきます。腐食した部分をすべて取り除いていきます。

・木下地構造体補強、下地組

補強も兼ねて新しく下地を組みなおします。その上から下地合板を取り付けます。

・下地合板張り

笠木を撤去してみると、笠木を接合するための金具のビスがシートに脳天打ちで貫いており雨水ががガバガバに入る状況を確認。

脳天打ち状況。

無数の雨水の入り口を確認
脳天打ち（上から下へとクギを打つ）すると防水がやぶれてしまい穴から水が内部へはいってしまいます）

・シート防水施工。

しっかりと天板部分まで防水処理をします。

・笠木復旧して完了。

外壁の塗膜剥離からここまでの状況まで発生している事実があります。
ここまでを見抜けない業者は安易に「塗装しておけば大丈夫ですよ！」なんて言いますが、塗膜剥離は漏水のサインなので、絶対に見逃してはいけません。
何か気になる場所があれば、しっかりと内部構造の状況を確認し、根本原因の解決をしてから塗装工事をおこなうようにしていきましょう。
我々プロスタッフによる外装診断は無料で実施しています。
これから塗装を検討されている方も一度診断されることを推奨いたします。