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地味だけど重要な部材 コーキング(シーリング)の見方教えます。

高耐久シーリング剤

今回は高耐久シーリング剤をご紹介します。
シーリングには耐久年数によってJISが定めた区分というものがあります。
JISとは日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standards)の略称です。
日本の産業製品の企画などを定める機関です。



耐久区分には7010、7020、8020、9030とあり最高等級が9030となります。
9030の中でもサイディング改修用として優れているのがこのジョイントエンペラーという材料です。
ジョイントエンペラーには長期的な防水、美観の維持を支える3つのポイントがあります。



1つ目は優れた柔軟性と強い接着力です。
引張接着試験において一般的なシーリング剤は少しの伸びで切れてしまうのに対し、ジョイントエンペラーは一般的なシーリングの2倍伸ばしても切れることはありませんでした。
また促進暴露試験においても30年後でも高い防水性を維持することを実証しています。



2つ目は耐候性が高く無塗装でも30年劣化しない点です。
促進耐候性試験においては一般的なシーリング剤では2000時間後に大きな亀裂が発生し3000時間後には完全に破壊されてしまいます。
それに対してジョイントエンペラーは3000時間経過後も変化がほとんど見受けられず外部の影響に強いことがわかります。
このことから水、熱、紫外線等の劣化因子に対して長期に耐えることができるシーリング剤だと実証できます。



3つ目は優れた塗装性があり塗料の美観を邪魔しない点です。
一般的なシーリング剤は可塑剤を含むものが多くそれにより周辺汚染を引き起こし目地上の美観が失われてしまいます。
それに対してジョイントエンペラーには可塑剤が配合されていないため初期の美観を長期間維持することが可能です。


またリフォームする際のトータルコストで比較しても一般的なシーリング材では30年後までに6回のメンテナンスが必要なのに対しジョイントエンペラーは1回のメンテナンスで済むため添付のシミュレーションでは150万円以上の差が出ます。

このことから弊社ではサイディングボードの壁を塗り替える際はシーリング部分をジョイントエンペラーで施工することを推奨しております。



ここからは実際の施工手順をご紹介していきます。


施工前の写真です。

初めに既設のシーリングを撤去していきます。

撤去し終えたら両サイドをテープで養生します。。

次にシーリング打設面にプライマーを塗布します。

プライマーを塗布し終えたらジョイントエンペラーを充填していきます。

ジョイントエンペラーを充填し終えたらヘラで上から押さえていきます。

ヘラ押えが完了したら両サイドのテープを撤去します。

これで完了です。


外壁塗装工事をご検討されている方やその他、ご自宅のメンテナンスをお考えの方は是非一度、総合リフォームを手掛けているリフォームスタジオニシヤマまでお問い合わせ下さいませ。
建物を細部まで診断したうえで、最適なご提案をさせて頂きます。