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ひび割れを消す!?~TNC工法-ひび割れの処理の絶縁工法~

TNC工法-ひび割れの処理の絶縁工法

お客様より外壁塗装のご依頼があり早速、診断にお伺いしました。
診断したところ写真の様に大壁仕上げをする前のサイディングの継ぎ目からひび割れが発生していました。ひび割れ部分の簡易補修としてコーキングを打設することがありますがコーキングは厚みと幅が適切にないとすぐに切れてしまうため数年で見栄えが悪くなってしまいますし、あまり意味はありません。Uカットしてコーキング打設という方法もありますが手間が掛かる、騒音、粉塵が出る、後から仕上がりに影響が出るなどのデメリットがあります。

そこで今回は株式会社ヤグチ技工のTNC工法(テクスチャ―・ノン・カット)というひび割れ処理の絶縁工法を行いました。TNC工法は一切粉塵を舞い上がらせる事なく・スピーディー、そしてもともとの仕上りの質感に馴染んで、非常に綺麗な外壁改修が可能です。又、抜群の防水機能を発揮します。

それでは施工要領をご説明します。

まず下地処理としてクラック部及び周辺を、高圧洗浄・又は溶剤拭き処理をする。

クラック部乾燥後、ウールローラーを用いYGプライマーをクラック部中心に巾300mm程度塗布する。(m当たり 0.02~0.03kg)

YGプライマー指触乾燥後、クラック部がYGテープ内に納まる様に、離型紙を剥がしながら貼り付ける。
この時、手の平で軽く押さえておく。その後ヒーティングガンを用い熱風をYGテープに当てて柔軟にし、直ちに専用ローラーで、前後左右に転がし既存の柄(テクスチャー)に馴染ませて貼り付ける。

YGテープ貼付後、YGコートと砂骨ローラーを用い、YGテープの上を厚めに塗布し外側に行くに従って徐々に塗厚を少なくしてゆず肌模様を完成させる。(m当たり 0.1kg~0.15kg)
また注意点が3つあります。
1つ目は熱源であるヒーティングガンを使用する為、万が一の発火に備えて消火用小型ボンベ等を用意して作業をして下さい。
2つ目はクラック巾が1mm以上の場合は、事前にYGプライマーを塗布しYGコートをすり込んで乾燥させて置いて下さい。
この時YGコートは無希釈のまま御使用下さい。3つ目はテクスチャーの凸凹程度により、施工不可の場合がありますのでお気をつけください。

また、TNC工法を施工する場合、既存塗膜がフッ素樹脂、光触媒仕上げの場合は、それぞれ適切なプライマー処理の上、YGプライマーから始めることを厳守して下さい。厳守しなかった場合は、層間剥離を起こす可能性がありますのでこちらもお気をつけください。 それでは今回、施工した写真と併せて工程説明をしていきます。


ウールローラーにてYGプライマーを塗布する

YGプライマー乾燥後離型紙を剥がしながらクラックがテープ内に納まる様貼って行く
専用のヒーティングガンを用い、熱風をYGテープに当てて柔軟にし、直ちに専用ローラーで、前後左右に転がし既存の柄(テクスチャー)に馴染ませて貼り付ける※YGテープの貼付方向が変わる場合YGテープを1度カットして重ね貼りする。(この時、重ね合うテープ部分へのプライマーは塗布しなくても良い)後は同じ要領で貼り付ける。
YGテープは初期接着力を弱めに設定してあります。接着力が高すぎると凸部に強く接着し、ローラーで押さえ込んでも凹部にテープが引っ張られない為、うまく馴染ませることが出来ません。
したがって、YGテープに熱風を当てて柔軟にし、直ちに専用ローラーで前後左右に転がし、既存の柄(テクスチャー)に馴染ませて貼り付けることが出来るのです。
その後、YGテープの粘着層が24時間経過後、時間を増すごとに粘着力が非常に強くなり2-3日後には十分な接着力が得られます。


YGコートを砂骨ローラーでYGテープの上から塗布し始め、YGテープ上を厚めに塗布し外側に行くに従って徐々に塗厚を少なくして行く。
完了です。ここまでで、クラック処理TNC工法は完了です。(⑫~⑱までの工程は必ず当日施工として下さい。)

TNC工法に興味を持った方や外装リフォーム工事をお考えの方は是非一度、リフォームスタジオニシヤマまでお問合せ下さい。
現地調査の上、適切な工事をご提案し、適切な価格で施工を行わせて頂きます。