【電話受付】9:00~18:00 【定休日】水曜日  メール・LINEは24時間受付中!

blog

【ちょっと待った!その外壁塗装】外壁塗装の費用相場をここで掴む!

これから外壁塗装を検討される方、あるいは既に見積もりを取られている方、もしかしたらすでに契約をしてしまったのだがクーリングオフを考えている方、様々おられると思いますがそのような方のために外壁塗装の相場感覚を掴んでいただけるようこのページを作成いたしました。


各業者によって見積もり金額が異なるのは多少なりとも仕方がありませんんが、大幅に違っているような場合には詳しく見積もり内容を確認する必要がありますね。


そこで一つの判断基準となるよう目安となる外壁塗装の金額の相場を順を追って説明しながら表記していきたいと思います。
相場観を把握したうえで業者探しなどをすることによって、その業者が適正範囲内なのかを知ることが出来ます。
その前に外壁塗装の費用相場を掴む際の注意点をご案内します。





【ちょっと待った!その外壁塗装】外壁塗装の費用相場をここで掴む!

外壁塗装の相場を掴むための見積もりの構成比率

外壁塗装、外壁メンテナンスの見積もりを理解するために、構成比率の内訳をご紹介したいと思います。


大きく分けて4つに分類されますが、「材料費」「人件費」「仮設足場費」「利益」で構成されています。
※利益の中には管理費等含まれます。


▼構成比率の内訳
・材料費が見積もり価格の20%程度
・人件費が40%~50%
・仮設足場費が10%~20%
・利益が10%~30%


大体どの業者もこれくらいの構成比率だと思います。
ここから仮設足場費を含めた「人件費」の比率が半分以上というのが、ご理解いただけると思いますが、見積もり価格の高い、安いはこの人件費が大きく左右してきます。
無論安ければ安いほどそれに越したことはないのですが、人件費が低いと技術力に乏しい職人が施工したり、「走る」といって人件費に見合うように手っ取り早く工事を終わらせるという事態を招いてしまいます。


また利益の中にはアフターメンテナンスや工事中のアクシデントに対応する保険料なども含まれますので、利益が低すぎるのも後々問題になる可能性がありますね。


つまり適正価格で相場観を掴むにはこの構成費を理解して、どのくらい利益を取っているのか、人件費が安すぎないかを見ていくと適正価格を掴みやすくなります。


外壁塗装の費用相場の概念を掴む!

外壁塗装の相場といっても地域性などの人件費からも左右され少なからず前後します。
都市部での単価と地方とでは人件費が異なりますしこの目安は国交省からも公表されています。
また塗料の種類についても同じシリコンやフッ素塗料でも「水性」と「溶剤」があり基本的には溶剤塗料のほうが高額となります。
さらに専門的なことを言うと「1液」と「2液」があり2液のほうが高価な傾向にあります。
また外壁塗装は単純に3回塗装すればOKということではなく「塗布量」というものがメーカーから指定されているので凹凸の激しい外壁などでは外壁面積以上に塗料を必要としますのでそのあたりも考慮に入れる必要があります。


上記の様な違いが細かくありますがここではわかりやすく単純に時系列で工程順に並べ、「足場組立」→「洗浄」→「コーキング」→「外壁塗装」→「足場解体」の順に説明していきます。(通常は足場は組立と解体がセットです)


buroguilasut外壁塗装 相場1.png


足場の費用相場を掴む!

足場の見積もりには基本的に平米単価×平米数で決まりますがここで注意したいのが平米数には2種類あります。
外壁面積に(窓などの開口部含む)平米単価をかけて算出する場合と、架け面積と言って実際に足場をかける面積(建物から90㎝ほど離れたところに足場が立つので外壁面積より約40%~50%増しになる)で算出する場合とあります。
また一式の場合もありますので注意が必要です。
ただ足場は作業に必要なだけでお客様の財産にはなりませんので安いほうが良いですね。


足場架け払い ¥500~¥1000/㎡
ネット養生費 ¥100~¥150/㎡



洗浄の費用相場を掴む!

屋根や外壁塗装の洗浄には基本的に高圧洗浄が行われますが、カビやコケが外壁に付着している場合は専用の洗浄剤を使う場合もあります。
高圧洗浄で水圧を上げて無理にカビコケを落とそうとすると外壁表面を傷める可能性があるので注意が必要です。
一般的には高圧洗浄の圧力を15Mpa以下で掛けることが望ましいですね。
また近所に大型駐車場などがある場合は洗浄水の飛散を防止するために建物より高く足場を組んだり、養生ネットを2重にするなどの対策が必要となる場合は、別途金額がっかる場合があります。


■高圧洗浄
(通常の水洗い) ¥150~¥250/㎡
■専用洗剤を使用する洗浄 
(高圧洗浄除く) ¥300~¥800/㎡



コーキング・シーリングの費用相場を掴む!

コーキング、シーリング材には明確なJIS規格があり数値が大きいものほど高耐久です。
ウレタン、シリコン、ポリサルファイドなどあります。最近では技術の進歩とともに超高耐久シーリングで耐用年数30年というものも発売されるようになり主流となりつつありますが、ここでは一般的なものと高耐久のものとに分類して表示します。


■サイディング目地などの打ち替えの場合

通常のコーキング
(JIS規格8020以下) 
¥600~¥900/m
高耐久コーキング
(JIS規格9030以上)
¥800~¥1100/m

■サッシ回りなどの打ち増しの場合

通常のコーキング
(JIS規格8020以下) 
¥400~¥600/m
高耐久コーキング
(JIS規格9030以上)
¥600~¥900/m

補足ですが打ち替えの場合、既存のシーリング材を撤去した際に目地が深すぎると、バックアップ材というものを充填する必要があります。
これはシーリングの深さと幅の比率をベストとされている1:2~1:3に保つためと、3面接着を防止するためです。
ちなみにシーリングは3面接着をしてしまうと、外壁材の伸縮にシーリング材が追従できずにはがれてしまいますので注意してください。


※ALC外壁材などの目地が大きい場合やコーキングの使用量が多い場合は高めで見ておくとよいでしょう。


buroguilasut2.png


外壁塗装の費用相場を掴む!

外壁塗装と一言で言っても外壁部分を塗装するだけでなく「付帯部」と呼ばれる部分の塗装もあります。
ここで外壁塗装の相場として塗料別、付帯部は各部位についての単価を表示していきます。
また外壁塗装は基本的にローラー3回塗りですが下塗り、中塗り上塗りと分けて計上されている場合と、3回塗りの合計金額で表記されている場合と大きく分けて2種類あります。ここでは3回塗りを基準として単価表記してあります。


ウレタン塗料 ¥1300~¥1600/㎡
シリコン塗料 ¥1700~¥2100/㎡
ラジカル塗料 ¥2000~¥2500/㎡
フッ素塗料 ¥2600~¥3500/㎡
無機塗料 ¥2800~¥4500/㎡
断熱・遮熱塗料 ¥2800~¥3800/㎡


外壁塗装、屋根塗装というのは一般的かつ基本的には3回塗りがスタンダードです。
塗料の種類によっては2回塗りで施工できる塗料もありますので、そちらを選択すると1階分の手間賃を下げることができますので、少し安価に施工することが可能です。
特に築年数が浅く外壁の状態がよければ「クリヤ塗装」といって透明な塗料を外壁に塗装することにより、発色がよくなり新築時に近い状態に戻すことが可能です。
この場合も費用は安く抑えることが可能です。
屋根の場合は基本3回塗りですが既存屋根材の劣化が激しいと下塗りの回数を増やす必要があるため4~5回塗りが必要となるケースが多く見受けられます。




付帯部塗装の費用相場を掴む!

付帯部と呼ばれる部分には様々ありますが代表的なものを表記します。
付帯部での注意点は必ず「溶剤」塗料で塗装することです。
塗料には水性と溶剤がありますが鉄部や樹脂部は溶剤で塗装することが必須です。
付帯部の塗装は基本的に2回塗りです。(鉄部に関してはさび止めを入れる場合3回塗りとなります)


※シリコン塗料で塗装した場合

破風 ¥700~¥900/m
鼻隠し ¥750~¥850/m
雨樋 ¥700~¥900/m
シャッターボックス  ¥2700~¥3500/ヶ所
雨戸 ¥3000~¥4500/枚
幕板(帯) ¥800~¥1200/m

※フッ素塗料で塗装した場合

破風 ¥800~¥1000/m
鼻隠し ¥900~¥1100/m
雨樋 ¥800~¥1000/m
シャッターボックス  ¥3500~¥4500/ヶ所
雨戸 ¥3200~¥4700/枚
幕板(帯) ¥950~¥1300/m

付帯部を塗装する際の注意点として、外壁には高耐久塗料を使用するのに付帯部には安価な塗装というアンバランスになってないかをチェックしてください。
15年耐久の高耐久塗料で外壁塗装するような場合は最低でもフッ素系の高耐久塗料で塗装することをお勧めします。



外壁塗装の相場を掴むための補足!

ここまで外壁塗装の相場を掴んでいただくために説明してきましたが補足として外壁塗装の際にベランダや屋上の防水を同時に行うことをお勧めします。
こうした部分は外壁塗装とは別で施工できなくはありませんが荷揚げや塗料飛散の防止のためにも同時施工が良いと思います。
また洋風の建物にはベランダにアクセントモールを付けたり妻飾りなどを取り付けるとさらに美観的におしゃれになるとともにせっかくの外壁塗装リフォームですので仕上がった際に少しでもイメージが良くなったほうがリフォームも楽しくなると思います。


buroguilasut3外壁塗装 相場.png


外壁塗装の費用相場のまとめ

外壁塗装の相場を掴む際には様々な注意点もあり複雑に感じられるかもしれませんが、基本に立ち返ってそもそも外壁塗装、外装リフォームは何のために行うかということを考えていただきたいと思います。
ただ単純に外壁が色あせてきたから美観的にきれいにしたいという視点で見るのか、雨漏りや将来起こりうる不具合の事前対策としてリフォームを行うのか、そのあたりを明確にして見積もり依頼をすることが非常に大切になると思います。
このページで外壁塗装の価格的な相場を掴んだとしてもお客様の要望とずれてしまっていては元も子もありません。
具体的にどのような工事が必要でどれくらいの金額がかかるのかといった点については専門職の我々にしかわからないことですが、業者の建物診断をもとにその根拠をしっかりと説明してもらい、納得の上工事を進めていただくことがお客様も我々業者側も満足のいくリフォームになると思います。
ありきたりな回答になってしまうかもしれませんが、やはり価格よりも内容とお客様の建物をしっかり診断して的確な工法を用いて施工してくれる業者を探すことが最もお客様が安心できることだと信じます。
何でもかんでも「塗装で大丈夫」とはいきませんし高額だから安心というわけではありませんので必要な工事を適正価格で行ってください!



信頼できる業者を選ぶための注意事項

外壁塗装の見積もり明細が細かく記載されている

一見当たり前のように感じるかもしれませんが、意外と足場代が一式だったり、付帯部の塗料の種類が記載されていない見積もりが散見されます。
これでは細かな部分にどのような塗料を使って何回塗るのか、何メーターあっていくらなのかもわかりません。
見積もり項目に一式が多い業者は少し疑ってもよいと思います。
見積もり段階で詳細や明細が省かれている業者が果たして現場で繊細な工事ができるのか疑問ですね。


更によくお客さまから多く聞く声の中に「業者によってうちの外壁面積がバラバラなんだけど・・・」というものがあります。
基本的には図面から拾うか、実際の建物をスケールなどで実測する場合とがありますが、いずれにしてもその算出根拠があると安心できますね。
最近では平米数を計算するツールも出ていますのでそうしたツールを使って算出したデータも見せてもらえるとより正確性が図れると思います。
中には延べ床面積から係数をかけてざっくり算出している業者もありますのでご注意を。



現地調査、建物診断を細かく時間をかけてみてくれる業者を選ぶ

外壁塗装と言っても建物の状態によっては塗装では根本的な解決にならないケースが多々あります。
そうしたところの多くはどこからか雨水の侵入があるケースが多く、部分的に外壁材を張り替えたり、雨漏れ部分の止水処理や、劣化状況が進んでいると下地の取り替えなども必要になります。
こうした部分を構造から説明してくれて根本的に改修してくれる業者が信頼できますね。
これには塗装以外の構造に関する専門的な知識が必要ですが、その知識を持っていない業者に依頼することはリスクが伴いますね。


一度建物の外周をよく見て回るとベランダ部分や浴室の下の外壁材の表面がはがれている際は必ず上記のような現象が起きていますので塗装では直来ことを知識として蓄えておくと万全です。



施工中の写真も撮影、完工時に提出してくれる

この業界でよくあるのが手抜き工事、3回塗りのところを2回で済ませたり、高耐久塗料で塗装するところを安価な塗料で施行したりとその手段は様々ですが、しっかりと見積もり通りの工事が履行されているか、工事中、施工中の作業状況を写真で報告してくれる業者が安心ですね。
材料検収と言って実際に使った塗料などの空き缶をご自宅の庭などで撮影してもらう事も大切です。
上記のような施工中の写真がホームページに掲載されていると確実性が増しますし、単にビフォーアフターを乗せているだけの業者の施工事例より信憑性が高いことは言うまでもありません。



保証やアフターメンテナンスがしっかりしている

言わずもがなですが、保証は長い方がよいですし、アフターメンテナンスもこまめに行ってくれる業者が安心ですね。
しかしながら、やたら長い保証をうたってきたり、何でもかんでも10年保証などとオーバートークをしてくる業者には注意が必要です。
これには明確な理由があり、外壁塗装というのは新築時の建て方、もう少し詳しく言うと雨仕舞や止水処理、収まりの良さ等が塗装後の状態に大きく影響してきます。
外壁塗装時にこれらをチェックするのですが目視の検査では限界があるため、塗装後にどのような不具合が発生するかはなかなか予測できないのが実情です。
そうした事実を無視して何でもかんでも保証する業者にはやはり無理がありますね。
ちなみに長く保証を打っているところに、「その保障の原資はどのように確保してますか?」と聞いてみてください。
ほとんどの業者が明確に答えられないと思います


本来であれば引当金や保証準備金が必要ですし、なければ保証専用の特殊な保険に加入しているはずです。
この辺りの答えが返ってくると安心ですね。


それともう一点、その保障がメーカーの材料保障に限定されている場合は、施工費はお客様負担になる事がありますので、施工保証まで含められているか確認してください。


実績が豊富

各業者それぞれに得意な塗料、或いは売りやすい塗料というものがあります。
それはそれで各社の方針ですので良いと思いますが、その塗料に対してどれだけの実績があるかの確認は必要ですね。
口頭で営業マンから「多数の実績があります」というあいまいな回答ではなく、年間○○棟や、過去○○〇棟の実績があると具体的な数字が出てくるとよいと思います。
またそれがオフィシャルのホームページや、塗料メーカーのサイトなどで掲載されていればさらに安心ですね。
そうした場合何らかのメーカーからの表彰を受けていることも多いのでそれも確認要素の一つとなりますね。


加えて、その施工実績の実物(現場)を案内してくれるところは間違いないと言っていでしょう。




最初の現地調査から職人を連れてくる

外壁塗装の場合の営業マンは単なる小売りの営業マンとは異なり、各家庭の建物の状況を正確に判断する能力が求められます。
逆説的に言えばこの能力がなければ最適な提案ができないということになります。
イレギュラーな案件を除き一般的な住宅であれば、この営業マン単体で建物の状態や必要な工事を判断し提案してくるのが、現地調査であり建物診断です。
この段階で最初から職人を連れてくるというのは、その判断能力がないことの証明ですしもう少し掘り下げると、その職人が見積もりをして依頼した業者はその見積もりに利益を乗せて見積もり作成するだけ、という杜撰な価格設定となるため、適正価格とは程遠いものになる可能性が非常に高いですね。
こうしたところも安心できる業者かどうか見分けるポイントになります。



ご近所への配慮

外壁塗装、屋根塗装はどうしても騒音や臭い、作業用車両の進入など少なからずご近所の協力が必要です。
特に都市部の狭小地などでは、工事車両が自家用社の出入りの邪魔になってしまったりなどよくあるトラブルです。
また敷地境界と建物が隣接している場合などは隣地への足場の越境を余儀なくされる場合もあります。
こうした工事に必要不可欠な部分をご近所さんへしっかりと説明したり、高圧洗浄時にはしぶきが飛ぶ可能性があるので洗濯物はその日だけ部屋干しにしてもらうなどの案内が必要となります。


その他、現場の状況によって求められる判断は様々ですが、近隣への丁寧な説明、配慮をしてくれる業者は安心ですね。
どのような資料を持ってご近所に挨拶に行くのかなども確認してみるとよいでしょう。
逆にご近所に神経質な方が住んでいるなどの情報も予め業者に伝えておくとスムーズな工事が可能となります。


見積もりと一緒にカラーシミュレーションや工程表も持ってきてくれる

通常、初訪の現地調査、建物診断があり、お客様と工事内容をすり合わせして、後日見積もりを提出に再度訪問させていただく、というのがこの業界の通例です。
その見積もり提出の際に、ただ見積書を持ってくるだけでは正直、少し時代遅れというか親切心にかけるかな・・・というのが実感です。
お客様は工事するにあたって様々な不安や心配を抱えていると思いますし、またその不安すらよくわからないのが本音だと思います。
そのような状況下で見積もりを見せるだけでなく、工事完了後のイメージとしてカラーシミュレーションを何パターンか持ってきてくれたり、お客様のお住まいを実際に工事するとなると、これくらいの期間が必要で、このような順番で工事していきます、と理解できる工程表などがあると安心ですね。


シミュレーションや工程表は契約できなければ全くの無駄となってしまうわけですが、それでも持参してくれる営業マンは親切ですし、任せても安心だと感じます。



安すぎる見積もりには警戒

昨今では3社、4社ほどの相見積もりを取ることが一般的になってきています。
我々も普段その中の1社ですが、たまに異常に安い見積もりを出してくる業者が存在します。
他社よりも30万も50万も安い業者には警戒してください。
追加請求をされる確率が高いのとそれなりの工事しかしてもらえない、両方のリスクがあります。
ほかの項目にも記載しましたが、外壁塗装という工事は見積もり価格の80%前後を人件費が占めます。
つまりどんなに安い材料を使っても原価はあまり下がらない構造になっています。
ではどうしてそのような異常に安い見積もりが出るのかというと、答えは人件費削減です。
この人件費を大幅に削っている可能性が非常に高いです。
外国人を使うなど多少人件費を抑えることが可能ですが、現在では外国人実習生でも日本人と同等の給与を支払うことが義務つけられていますし、最低賃金も高騰しています。
このような背景から考えても安すぎる見積もりには何かあると警戒して間違いありません。
また見積もり価格から大幅な値引きをすることも同様ですし、そもそも異常に高額な見積もりを持ってくること自体、不誠実だと個人的には思います。


上記以外にも相場として見るべき判断材料

依頼した業者が安心できるかの材料としてその業者がどの様な団体と提携しているかも一つ判断材料になりますね。
誰もが知っているような組合や、生協等の団体の指定店や指定業者になっていればさらに安心できますね。
郵便局や団体職員、医者、弁護士、警察などの団体と提携していると安心ですね。


信頼できる業者を選ぶための注意事項のまとめ

ここまでどちらかというとよい業者を見分ける判断材料について書いてきましたが、基本はやはりお客様目線に立って如何に寄り添って提案してくれるかが信頼の基本となります。
外壁塗装営業に限らずこれは営業全般に言えることだと思いますがそこが軸にあって初めてほかの判断材料を活用するといったイメージですね。
売る事ばかりが優先する業者はどうしても契約を急がせますし、訪問販売などは初めて来てその日のうちに契約を強引に迫るというのは枚挙にいとまがありません。
当たり前のことですが耳障りのよい言葉に惑わされることなく「この営業マンは本当にうちの事を真剣に考えてくれているか?」を意識してみるとよいと思います。



外壁塗装を安く抑える特別な手段

クリヤ塗装

2000年以降に建てられた住宅のほとんどに、「意匠性サイディング」というものが使われています。
いわゆる工場出荷時にデザインや塗装がすでに施されている外壁材です。
こうしたサイディングは外壁材の劣化がひどくなる前(外壁表面がはがれている、退色が著しいなどがない状態)であればクリヤ塗装が可能です。
少し色あせたかな?くらいまでは対応可能です。
これがなぜ費用を安く抑えられるのかというと、「2回塗り」で施行が完成するからです。
外壁塗装業界は一般的なリフォームと異なり「商材」比率が低い業界です。
塗料が商材なので、例えばキッチンリフォームと比較した場合、キッチンの製品自体の比率が見積もりの50%以上になる事が殆どですが、外壁塗装の場合、商品比率が見積もりの20%程度となる事が殆どです。
つまりは人件費が殆ど、ということです。
通常3回塗りのものが2回塗りになれば人件費は2/3になるわけですからその分費用は安く抑えられます。


連棟工事、複数棟同時施工

これは少し難易度が高いかもしれませんが、お隣さんやご近所さんと同時に施工する、或いは連続して工事するという方法です。
このような形にすると打ち合わせや現場管理の効率が上がり、通常より経費が抑えられる点と、材料搬入が一度にできたり職人も一度に広い面積を施工出来たり、足場の使いまわしができる為、非常に効率化を図ることができます。
こうしたメリットを販売価格に転嫁することは可能ですので、2棟別々に工事する場合と比較して、相場的にもかなり安価に収めることが可能です。
無論、塗料などの材料が減るわけではありませんので、工事自体の品質は担保しつつ、お客様の財産とならない足場代などを安く交渉できるようになります。


外壁塗装の助成金

これは各都道府県、自治体によって有無がありますが、外壁塗装の場合補助金、助成金を出している自治体は極めてまれなのが現状です。
よくインターネットで外壁塗装の補助金活用というものがありますが、単なる売り文句というか実情は活用できないケースが殆どです。
住宅エコポイントなどで断熱性能向上という項目がありますが、これは塗装は該当しないので注意してください。



火災保険

こちらは実際に台風などで被災していれば降りる保険です。
法律で火災保険の申請はお客様自身で行うか弁護士に依頼するかの2択です。
お客様が申請する事が殆どですが申請の際に、図面や見積もり、被災箇所の写真などが必要です。
また保険会社の調査員が現地を確認に来ますのでその立ち合いも必要となります。
少々時間と手間はかかりますが、業者のサポートを受けながら行えば、それほど手間なく申請できますのでご安心ください。
ただし保険が下りるか下りないかは保険会社、調査員の診断結果によりますので、100%ではないことをあらかじめ理解しておくとよいでしょう。



外壁塗装を安く抑える特別な手段のまとめ

かなりレアな情報も記載してきましたが、基本となる部分は建物の劣化がひどくなる前に工事をすることが費用を安く抑えるコツです。
新築時になかったシミや外壁がなんとなく歪んでいたり、部分的に剥がれてきていたりと、何かしらの症状を発見した時点で、業者に問合せして相談に乗ってもらう事が最適解です。
損傷している部分だけでも早めに手直しや修繕することで下地の交換や大掛かりな工事が必要になる前に手を打つことが最善策と感じます。
人間の体と同じで明らかに体調を崩してから治療するのと、予防医療的に早めの処置をしてもらう事と酷似しています。
なかなかそこまで建物の外側を普段見ることはないと思いますが、この機会に建物をぐるりと一周見てみることをお勧めします。



外壁塗装の支払について

支払方法は大きく分けて3つありますが、ファイナンシャルに詳しい業者ならもう少し踏み込んだ支払い手段を提案してくれますのでその点についてもご紹介します。


現金支払い

地域差もあるかと思いますが、一般的には現金振り込みが多数を占めます。
業者によって着工金、中間金、完工金と分ける場合もありますがこれは、工事金額が300万円を超えるような規模の大きい工事の場合が殆どです、一般的な外壁塗装、外装メンテナンスでは着工金、完工金の2回払いが主流です。



クレジット払い

様々な業界でキャッシュレス化が進んでいますが、外壁塗装業界においてはまだまだクレジットカード支払いの普及は進んでいないのが現状です。
これは高額な外壁塗装工事と言えど実は薄利多売が現状です。 クレジット払いにしてしまうとカード会社に手数料を2%~5%取られてしまうため殆ど利益が残らないのが業界の実情です。
仮にカード対応をしてくれる会社があったとしても、支払上限金額が低く設定されていることが多いようです。


ローン

外壁塗装もリフォームなのでリフォームローンを使うことが一般的です。
金融機関のリフォームローンや信販会社のオリコやジャックスなどのローンもありますね。
金利は様々ですのでより金利の安いところで借りることが肝要です。


また業者によっては、住宅ローンの借り換えを行いそこへリフォーム代金を合算して計上してリフォームローンより安く借りることを提案してくれる業者も存在します。
新築時の金利が高かったり、住宅ローン残高や返済年数が長い方ほどメリットが大きく出ます。
場合によっては借り換えしただけでリフォーム代金が捻出できてしまった、というケースも存在します。
ただしこの借り換えには時間がかかる事と多少条件がありますので、確認してから進めるようにしてください。


もう1点、これは業者が限定されるかと思いますが「0金利ローン」を提案してくれる場合があります。
工事代金全額の場合もあれば、支払回数と借りられる金額に上限が設けられているケースもありますので、各業者に確認して0金利で借りられればラッキーです。


※ちなみに当社ではすべて対応可能です。
一般的な30坪~40坪くらいの建坪の場合120万~180万くらいが相場観だと思いますが、その費用を捻出するのは簡単ではありませんね。
かといってお金がたまるまで建物を放置しておくと劣化がさらに進んでしまい、張替えや取り換えなどの工事に発展するとさらに高額になってしまいます。



アスベストについて

外壁塗装の相場に影響を与える大気汚染防止法

2022年4月より「大気汚染防止法」が強化され、外壁塗装や外壁メンテナンスにも一部該当する部分が出てきました。
詳細はかなり専門的になりますので割愛しますが、屋根の吹き替えや外壁の張替えなどは該当してきます。
該当した場合ですが、近隣への告知義務や飛散防止措置などを講じる必要があるため、相場としては若干高くなる傾向にあります。
現在は経過措置の段階ですので、それほど相場に影響は出ていないと思いますが、今後はさらにアスベスト対策が厳しくなると予測されるため、相場は上がってくると感じます。
また、昨今の円安や物流難による材料の高騰も顕著ですので、これも外壁塗装の相場に影響が出ています。
一旦高騰した価格は下がる事は無いと思いますので、まだ高騰していない材料があるのであればそちらを選択肢に入れるのも良いと思います。



簡単30秒!外壁塗装の坪数毎の 費用相場・価格をご紹介

ここまで外壁塗装の費用相場を掴んだ上で、お得に外壁塗装を進めるための注意点について解説をしてきました。
では、具体的に自宅の坪数(30坪、40坪・・・)の場合、いくらが適正なのかの目安が知りたいですよね。


具体的に坪数毎の外壁塗装費用相場・価格を簡単30秒で見れるので利用してみてください!

PROFILEこの記事の監修者

西山 昌志(にしやままさし)
代表取締役社長 西山 昌志(にしやままさし)
年間400棟以上、累計4000棟以上の外装リフォームを手掛けるリフォームスタジオニシヤマの代表。大手ハウスメーカーをはじめ多数の施工実績とWEB掲載実績2,000件以上の外壁屋根リフォームの現場経験より、外装リフォームで悩まれる方の駆け込み寺として日々ホームページで現場で起きているリアルな情報を発信。