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「ヘーベルハウスの雨漏り解消術」塩ビシート防水の水張試験とは!?

豊田市のへーベルハウスにてリビングと仏間が雨漏れしたと相談を受けて調査してきました。
詳しくお客様にヒアリングしてみると、縦振りの雨ではなく、風が強い時に発生する横振りの雨で室内に漏水してくることが発覚しました。建物はヘーベルハウスの軽量鉄骨造、木造住宅と違い、軽量鉄骨造は水の入り口と出口が判断しづらく雨漏れ調査も大変なのです。
バルコニーに庇屋根がありましたが、横振りで雨漏れするのであればバルコニーも原因として考えられるため、まずは24時間の水張試験を行います。

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建物全景です。
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バルコニー全景です。パッと見何も異常がないように見えますね。






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水張試験を行う際は排水ドレンをフロートゴムなどで密閉して水をためます。
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水張試験の水溜め状況です。ロングホースなどで行います。


水張試験を行う際の注意点は下記の通りです。

①サッシ以上に水を張らない。
目的は防水層に異常があるかを確認することです。サッシ以上に水を貯水してしまうと別の原因で水が漏れるケースがあるため、サッシ以上に水は溜めない。

②室内側に水が大量に排出される可能性があります。必ず水が入ってきても問題ないように漏れてはいけない物を移動して、養生してから水張をします。

今回は比較的早く原因が発覚しました。
汚れで隠れていましたが、塩ビシート防水に微細な穴があり、そこから漏水していることが分かりました。

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ドレンの右側に微細なシート破れが見受けられます。
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破れの接写です。ドレン周りは汚れが溜まりやすいため、普段から掃除をしていれば早期発見が出来たかもしれません。


原因も発覚したため、水張試験の水をドレン排出させて完了。

これだけの穴で室内側にジャバジャバ漏水していたのです。
怖いですよね。
シート防水は破れた部分から簡単に水がはいりますので、普段からマメに点検することを推奨します。
今回はとりあえず応急処置でコーキング施工をして、近いうちに防水施工することをご提案させていただきました。雨漏れすると室内側の改修工事も必要になります。
防水の寿命はシート系であれば15~20年、FRPであれば10~15年。防水を行うにしても、費用がかかりますし決して安くはないですが、漏水してからでは、余計に費用が発生してしまいます。
必ず漏水する前に定期的に工事をしていくことをオススメします。