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ニチハのパミールA屋根材は塗装できるのか!?

ニチハのパミールA 屋根材は塗装できるのか!?

日進市のお客様から屋根診断のご依頼をいただきました。
確認してみると、スレート屋根材でスレート材の先がミルフィーユ状に劣化し、層間剥離を起こしている状況でした。
この屋根材は、アスベスト含有の商材に規制がかかった際に、別の抄造法という製造方法で作られたスレート屋根材で、当時は未だ技術力が高くなかったため、10年程度経過すると下記写真のように劣化を起こしてしまいます。


屋根劣化状況


屋根劣化状況 接写

 


屋根劣化状況


屋根劣化状況 接写


この屋根材はパミールAという製品で大手メーカーであるニチハの屋根材で欠陥商品の類といえる。
また、パミールAを野地板に接合している「ラスパート釘」についてもリコールを表明している。
下記文章はニチハ公式の見解です。


ラスパート釘(屋根材「パミール」付属品)に関するお詫びとお知らせ
この度、当社では、屋根材「パミール」販売時に無償配布した「パミール用釘」(品番:JQ20)の一部に、耐 食性表面処理(ラスパート処理)のメッキ厚の薄いものが混入していたことが判明しました。
耐食性表面処理(ラスパート処理)のメッキ厚が薄い場合、正常にメッキ処理がなされた釘と比べ、経年に 伴う腐食の進行が早まる可能性があり、屋根材のズレ・落下などが生じる可能性があります。
現在のところ人的被害の報告はありませんが、当社では、関係する省庁に概要を報告するとともに、安全処 置が必要なものについては無償での処置を随時進めてまいります。
関係各位には、ご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げますとともに、今後はこの様なことがない よう、商品の安全・品質管理に一層の努力を重ねてまいります。
何卒、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
(引用:ニチハ)


今回診断させて頂いた住宅も釘を確認してみると腐食を起こしている状況でした。


釘写真


この屋根材は層間剥離をしてボロボロ剥がれてくるのと、釘が腐食して屋根材が抜けるので塗装で仕上げては絶対にダメです。
この知識もなく、「塗装しておけば大丈夫」という業者もいますので十分に気を付けて見積をご依頼することを推奨いたします。

パミールAは必ずカバー工法、もしくは葺き替えを行うようにお願いいたします。


施工前


カバー工法 施工後


屋根を下から見てスレート屋根の先がボソボソに劣化していたらパミールAの可能性がありますのでご相談ください。

パミールとはアスベストの使用が禁止された後に販売された屋根材です。

アスベストは粘着性が高く強度に優れていましたが健康被害などが出たため2006年頃から使用禁止となりました。

そこでノンアスベスト性の屋根材が登場しましたが製品の開発や実験検証が不十分のため数多くの屋根材にある不具合が見受けられました。

多くのパミールに起こる現象は層間剝離による不具合です。

【ミルフィーユ現象】とも呼ばれています。

ミルフィーユのように末端がパリパリと剥がれ浮きあがった状態となります。

 

ではこのような屋根材にはどのようなメンテナンスが適しているのでしょうか?

  • ①塗装
  • ②葺き替え
  • ③カバー工法

どれが正解かわかりますか??

正解は・・・②又は③です!

  • 塗装だけは絶対にやめましょう!

 

層間剝離を起こしているということはどれだけ塗装をしても下から剥がれてきてしまいます。

せっかく塗装したのもすべて水の泡です。

なので「塗装で大丈夫です!」という塗装業者さんには注意が必要です。

必ず葺き替えやカバー工法が施工可能な業者を選びましょう。

今回のお宅では「カバー工法」にてメンテナンスを行いました。

「葺き替え」もメンテナンス方法の一つですが既存屋根の撤去・処分費がかかるため「カバー工法」より

工事費が高くなります。

下地の状況にもよりますがそこまで劣化していない場合「カバー工法」を選択されたほうが費用的にもおススメです

今回は屋根工事のみでしたが足場の設置を行いました。

安全に作業するため必ず足場は設置致します。

ルーフィングは雨漏れを防いでくれるとても大事な防水紙です。

無事工事が終了致しました。

ニシヤマでは専門的な知識を沢山持った職人やスタッフがおります。

お客様だけでは判断が難しい場合が多々あると思いますのでおや?と思った場合いつ何時でも

ニシヤマにご相談ください!

屋根だけではなく外壁でもベストなご提案を致します!!