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カラーベストは塗らなくてもいい!?屋根塗装の盲点教えます。

カラーベストは塗らなくてもいい!?

外壁塗装をご検討される中でどうせ足場を建てるなら一緒にと提案される【カラーベスト屋根塗装工事】
実は屋根塗装だけでは雨漏れを防ぐことはできません。
多くの皆様にこの話をすると【え!?】と驚かれます。無理もありません。
ほとんどのお客様、塗装屋さんが雨漏れしないようにと塗装をされているのですからそう思っても不思議ではありません。
今回なぜ塗装では雨漏れを防げないのか、どのようなメンテナンスが適切かご紹介いたします。


・カラーベスト



・カビ

・ひび割れ

・色褪せ

カラーベストは経年劣化により、塗膜表面の色あせ、カビ、コケ、ひび割れなどが発生してきます。
なぜ表面を塗装しても雨漏れを防ぐことができないのか、それはカラーベストの下にある防水紙(ルーフィング)が大きく関係しています。


・断面図1 ・断面図2

屋根の断面図1です。
下地に野地板があり、その上にルーフィング→屋根仕上げ材(カラーベスト)があります。

断面図2の図からわかるように屋根材にはあえて隙間を設けています。これは屋根材とルーフィングの間に発生した湿気、浸水した水を排出するためにわざと設けてあります。
そのため雨水などは隙間から入ることもできるし出ることもできます。
雨漏れを実際に防いでいるのは防水紙(ルーフィング)なのです。
防水紙の寿命は25年~30年とされているため、メーカーからも築25年以降のお宅は葺き替えまたは金属屋根によるカバー工法が推奨されております。


・タスペーサー ・タスペーサー

しかし塗装を行うことによりこうした隙間も少なからず埋まってしまうため、湿気や雨水などを排出しづらくなり、下地を痛めやすくするデメリットがございます。
もちろん塗装前に隙間を塞がないために【タスペーサー】という副資材を使用しますが100%隙間を確保するものではありませんので塗装前より屋根材下の環境は悪くなってしまいます。



それでは屋根塗装にはメリットはないのか?と思われますがそれも違います。
塗装をすることにより【美観性の向上】【遮熱塗料による熱の軽減】などメリットはあります。
しかし【雨漏れしないため】という意味合いで施工されると失敗してしまうので注意です。
その証拠に現在の新築住宅ではカラーベストなどのスレート系屋根材はあまり使われていません。



適切なメンテナンスとしては
築10~15年の場合【美観性向上・熱軽減の為の塗装、または何もしない】であれば適切と言えます。
築20~25年の場合【葺き替えまたは金属屋根によるカバー工法】が適切とされます。

不安な方は一度ご相談いただけますと現地の劣化状況を診断したうえで適切な工事内容をご提案させていただきます。
お気軽にご相談ください。

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