谷樋から雨漏れ!?瓦屋根での見落としがちなメンテナンスポイント
谷樋から雨漏れ!?瓦屋根での見落としがちなメンテナンスポイント
「瓦屋根だからメンテナンス必要ないよね」このようにお考えの方が非常に多いのですが、実は瓦屋根で見落としがちな雨漏れポイントが一つあります。それは「谷樋」です。
谷樋接写 |
屋根伏せの状況です。赤丸の部分が谷樋です。 |
谷樋とは寄棟型の屋根にある銅板や板金材で水を受ける役割の部位です。
今回は「谷樋」について大事なポイントを3つお話ししていきます。
★谷樋のポイント
①なぜ谷樋から雨漏れするのか
②谷樋の施工方法
③業者選びの注意点
■なぜ谷樋から雨漏れするのか
実は、雨が降ったときに屋根の瓦を水が流れるポイントは常に同じなので決まったポイントが腐食し穴があき雨漏れを引き起こします。
茶色くサビている箇所が毎回水が流れ落ちるポイントです。一か所に落ち続けるため、同じ箇所が劣化していきます。 |
劣化して穴があき雨漏れを引き起こしています。 |
瓦の屋根でこの「谷樋」があるケースは注意が必要です。
早いと15年程度で雨漏れする事例もありますし、30年ほど経過したおうちはほとんどこの劣化症状が発生しています。
■谷樋の施工方法
解決方法は谷樋のカバー工法か、谷樋の取替になります。
まずは、カバー工法の場合の施工を紹介していきます。
施工前の状況です。 |
周辺の瓦を解体して谷樋を露出させます。 |
今回は上からガルバリム鋼板で成型した谷樋でカバーしていきます。防水紙を張ります。元が銅板でサビている状態ですから。上からガルバリム鋼板を直に張るとサビを誘発させてしまうためです。 |
両側綺麗に復旧して施工完了です。 |
最後に瓦を復旧して工事完了です。 |
■谷樋リフォームの際の注意点
①既設と直貼りする場合はサビの誘発を考慮して防水紙をはさまないとサビがうつってしまいますのでカバー工法する際は気を付けた方がいいです。
そういった知識もなくカバー工法しましょうと提案してくる営業マンや屋根業者がいますが、カバー工法する際は必ず防水紙など挟んでもらうようにしましょう。
②足場を立てない業者ではお願いしない
足場無しで工事しますという会社様もいらっしゃいますが、2m以上の高所作業は足場が必要ですので必ず足場を組んでいただける業者を選んで工事をしてください。
③コーキングなどの応急処置では解決しない
穴をコーキングで埋めたり、防水テープを張っておけば大丈夫ですという会社様には注意してください。
コーキングはあくまで応急処置です。コーキング補修だけして一時雨漏れがおさまったけど数か月でまた雨漏れが再発したという事例がたくさんあります。
防水テープは繊維やブチルです。一番熱くて過酷な屋根の状況ではすぐにダメになってしまいます。
以上、「谷樋」についての3つのポイントをご紹介させていただきました。
瓦屋根だからといってメンテナンスが必要がないというのは間違いですのでご心配の方は我々プロのスタッフに診断を依頼してください。
谷樋板金から雨漏れ?!
屋根の形状によって、あるお宅と無いお宅がありますが築年数の立ったお宅で屋根からの雨漏れの発生原因としてよく見受けられるのが、【谷樋板金】の穴からの浸水です。
【谷樋板金】はどのようなものか、また修繕方法を紹介します。
谷樋(とい)とは、漢字の通り、屋根が谷形状となることで、樋(排水)の役割をもった屋根の部位です。
「谷とい板金」とも呼ばれ、銅板やトタン、ステンレス、最近ではガルバリウム鋼板などで取り付けられています。
屋根と屋根の取り合い(複合する)部分で用いられます。
穴が空いてしまっては雨が降るたびに浸水して雨漏れにつながります。
最近ではガルバリウム鋼板やステンレス鋼板が主流となっております。
普段生活している中で、谷樋板金の確認は難しいかと思います。
ご自宅の屋根形状を把握し、谷樋があるのでしたら一度点検してみるといいかもしれません。
塗装屋さんでは塗装専門なため、見落としてそのままにするケースもございます。しっかりと屋根まで点検してもらえる業者選びが重要となります。谷樋の工事を行う際は足場が必要となりますので併せて棟のズレや瓦のズレを確認して必要があれば一緒のタイミングでメンテナンスすることを推奨しております。
このようにメンテナンスと一括りに申し上げてもそれぞれの部位ごとに行っていく工事は異なります。
症状に合わせて適切なメンテナンスを行うことがご自宅を長く持たせるために非常に重要なことですので外壁の塗装やメンテナンスをお考えの方は是非一度、弊社にお問い合わせ下さいませ。
診断の上、適切なご提案をさせて頂きます。