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セキスイ瓦Uについて ~解決方法はただ一つ~

セキスイ瓦Uについて

今回はセキスイ瓦Uについてご紹介していきます。


セキスイ瓦Uは1970年から2007年にセキスイから発売された瓦屋根材で全国50万棟以上に施工されております。
セキスイ瓦Uは本物の粘土瓦ではなく、セメント瓦で屋根リフォーム用に作られた屋根材です1㎡あたり約13kgでカラーベストなどの屋根材にカバー工法や葺き替えという形で使用されております。
しかしセキスイ瓦Uには多くの欠陥がありました。


●1つ目は表面の塗膜が早期に剥離して下地部分が露出するという症状が起こります。
塗膜が剥離したからといって上から塗装をしてもすぐに剥がれてしまうので再塗装は不可能です。
更に既存の塗膜が剥離した部分から雨水などが瓦に染み込み、劣化が加速します。


●2つ目は早期に瓦が割れるという症状です。衝撃などを与えなくても自然に瓦にヒビが入り、割れてしまいます。
表面が綺麗でもクラックが入り、割れるということが発生します。
そのまま割れた状態を放置しておくと雨漏れを起こす危険性があるため症状が軽いうちにメンテナンスすることを推奨しております。

●3つ目は屋根材事態がボロボロになるという症状です。雨水が屋根材の端に滞留しやすい構造のため水を含み屋根材が崩れてしまいます。
屋根に登ると簡単に割れてしまうため瓦Uの屋根を点検する際は登らずに確認しなければなりません。

セキスイ瓦Uが3つの症状を起こしてしまう原因がアスベスト規制の歴史と大きく関わっています。
セキスイ瓦Uが発売された1970年はアスベストの規制が緩く10%~16%程、含有されておりました。
しかし、アスベストの規制により改良を余儀なくされたセキスイ瓦Uでしたが改良が不十分だったため前述の不具合が起こるという屋根材になってしまいました。
そのため弊社ではセキスイ瓦Uのメンテナンスは屋根の葺き替え工事を推奨しております。

ここからはセキスイ瓦Uの葺き替え工事施工手順をご説明していきます。


施工前の写真です。

初めにセキスイ瓦Uを撤去していきます。

次にルーフィング(防水紙)を全体に貼っていきます。

ルーフィングを貼り終えたら屋根材本体を施工していきます。

屋根本体を施工し終えたら棟板金、雨押え板金等を伏せていきます。

完成です。

今回使用した屋根材はデクラ屋根システムのセネターという商品になります。


セキスイ瓦Uを使用されている御自宅にお住いの方や屋根カバー工事やその他、ご自宅のメンテナンスをお考えの方は是非一度、総合リフォームを手掛けているリフォームスタジオニシヤマまでお問い合わせ下さいませ。
建物を細部まで診断したうえで、最適なご提案をさせて頂きます。