ベランダ雨漏れ修理 これもよくあるケース ~開けてびっくり編~
ベランダの雨漏れ改修工事
今回はベランダの雨漏れ改修工事をご紹介していきます。
お客様より外壁貼替えの依頼を頂き現地にて確認したところ写真のように表面がかなり傷んでおりました。
下地が腐食している可能性がありましたが現段階では判断できないため下地交換を想定して既存外壁を撤去していきました。
↑ 上記はベランダの手すり下の写真です。このように外壁材の表面が剥離していると99%外壁内に水が回っています。当然ですがこれでは外壁塗装をしても1年以内にはがれてきてしまいます。
既存外壁を撤去していくと外壁材が結露で水を含んでおり下地も写真のように壊滅的な状態でした。
下地が壊滅的になってしまった原因は写真のベランダ手すりの取付け方法が悪かったことと直貼り工法で外壁が貼られていたことでした。
直貼り工法は図のように構造用合板に直接外壁材を貼り付ける工法です。
直貼り工法で施工されている外壁材は湿気が逃げる場がなく、外壁内部に湿気が溜まってしまいます。今回は帯から侵入した水が直貼り工法のため逃げるところがなく、結果的に長期に渡り外壁内部に湿気が溜まり続けて下地を壊滅的にしてしまいました。
既存防水紙を全て撤去した際の下地状況写真です。新築時から湿気を含んだ状態が続き30年経って写真のようになってしまいました。
写真部分は既存柱が活かせる状態ではなかったため全て撤去しました。ここから柱の補強と全撤去した部分の柱新設を行います。
写真のように既存の活かせるところは活かしつつ柱を補強していきます。
柱補強及び柱新設完了です。
次に構造用合板を柱に貼っていきます。
構造用合板貼り完了です。
続いて防水紙を貼っていきます。この防水紙を張ることで、外壁内に万が一雨水が侵入してもここで止めることができます。
今回は直貼りではなく通気工法で外壁を新設していきます。そのための通気胴縁を構造用合板に施工していきます。
通気工法とは直貼り工法と違い、図のように構造用合板に通気胴縁を施工してから外壁材を貼ることにより構造用合板と外壁材の間に隙間ができ湿気が逃げやすくなります。この際の注意点は胴縁下地を縦方向に足りつける事。横方向に取り付けてしまうと湿気を逃がすことができず外壁内に滞留してしまいます。このことにより改修工事前のように外壁や下地腐食を防ぐことができます。
ここまできたらいよいよ外壁を新設していきます。
外壁材の継ぎ目からの雨水の侵入を防ぐため、外壁を貼り終えたらコーキング打設します。
最後に笠木を復旧したら完成です。この際も笠木の上部で固定するのではなく横方向から固定しないと雨漏れ再発になるので注意が必要です。
今回はお客様のご要望で既存の笠木を復旧しましたが新品に交換することも可能です。
今回は既存笠木と外壁材の隙間が狭く水切れが悪くなり外壁を傷めてしまうので写真のように笠木下に水切りを取付けましたので安心です。これにて外壁改修工事完了です。
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