トヨタホームの外壁塗装、外壁塗り替えをお考えの方に【お役立ち情報】です。
トヨタホームの外壁塗装、外壁塗り替えとは
-種類-
トヨタホームのリフォームや外壁塗装メンテナンスを特徴を踏まえて順番に説明していきます。他のハウスメーカーにも見られるような特徴もありますがトヨタホーム独特の特徴もあります。適切な対処法と手順で失敗のない外壁塗装を行いましょう!まずはトヨタホームのラインナップにはシンセシリーズやエスパシオなどがありますが古くはオークなどのシリーズがありました。
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最後に実際に当社で行ったトヨタホームの外壁塗装事例も掲載しています。クリックしていただくと外壁塗装工事の手順も時系列で掲載されていますのでこちらも確認してみてください。
トヨタホームの外壁塗装、特徴その①
-パッキン(定型シール材)-
トヨタホームの特徴の一つとしてまず最初にあげられるのが外壁材(サイディング)のジョイント目地のパッキン工法(定型シール材)。 一般的な軸組工法の木造住宅ではこの部分をシーリング(コーキン グ)施工されていますが、トヨタホームではパッキンが多く使われています。経年劣化とともにこのパッキンが硬化し築年数が古くなると浮き上がってくるのも特徴です。
状態によって対処法が異なりますが、基本的にはこのパッキンを撤去して新たにシーリング材を充填することになります。 状態がよくパッキンの浮き上がりが見られない場合は適切なプライマー処理を行った後塗装に入ります。
![]() 既設のパッキンです。 |
![]() パッキンを撤去します。 |
![]() 側面にプライマーを塗布します。 |
![]() シーリング材の充填です。 |
![]() ヘラを使ってしっかりと押さえ込みます。 |
![]() パッキンからコーキングへの打替え完了です。 |
このような手順で施工を行った後、乾燥期間を置き外壁塗装に入っていきます。
また、コーキングにも種類があり最近では20年以上耐用年数のあるもの(ジョイントエンペラー)も存在していますので、こうしたコーキング材に打ち替えることでパッキンよりも長持ちさせることが可能となります。
トヨタホームの外壁塗装、特徴その②
-セメント瓦-
またもう一つ、トヨタホームの特徴としてセメント瓦が多く使用されています。モニエル瓦などと同様に仕上げ塗装の前工程の下地処理が大切になります。まずは高圧洗浄で劣化した塗 膜を除去し、しっかりとプライマー処理を施した後仕上げ塗装に入ります。カラーベストなどのスレート屋根材と比較するとセメント瓦は塗料の吸い込みが激しい ため、吸い込みが止まるまでしっかりとプライマーをなじませることが肝要です。
この洗浄と下地処理があまいと後々塗膜剥離の原因となるので注意が必要です。
![]() 専用の洗剤(バイオ洗剤)を塗布します。 |
![]() 高圧洗浄でしっかりと洗浄します。 |
![]() プライマー塗布1回目です。 |
![]() プライマー塗布2回目です。 |
![]() 写真のように飴色になるまで下地処理をします。 |
![]() 仕上げ塗装1回目です。 |
![]() 仕上げ塗装2回目です。 |
![]() セメント瓦の屋根塗装完了です。 |
セメント瓦は表面の塗膜が剥がれてしまうとセメントの性質上水を吸うようになります。こうなると瓦の母材自体の劣化が急速に進みますので早めに(塗膜の劣化が進む前に)塗装することが大切です。
またカラーベストなどのスレート系屋根材の場合もセメント瓦同様に行いますが長期的なメンテナンスを考えると塗装よりカバー工法をお薦めします。
【Before】 既設のカラーベスト屋根です。 |
【After】 カバー工法施工後です。 |
トヨタホームの外壁塗装、特徴その③
-塗膜剥離、爆裂-
その他にトヨタホームの外壁の特徴というか、弊社で何十軒と塗装してきた中でよく見かけたケースですが外壁材の最下部(土台水切り部分のすぐ上の外壁部分)に水が回っているケース。以下の写真は異なる建物ですが殆ど同じような症状が出ています。
サイディングの塗膜剥がれ |
サイディングの爆裂状況 |
いずれの場合も勝手口下の部分で壁を伝った、雨水がサイディングの小口から浸透し塗膜を浮き上がらせてしまっています。
症状が軽度であれば浮き上がった塗膜を除去してコーキング処理の後塗装、症状がひどい場合には一部サイディングの張り替えも必要となります。
外壁塗装の施工前にこうした補修、張替えが重要となります。
トヨタホームの外壁塗装、特徴その④
-幕板・帯-
すべてのシリーズに取り付けられているわけではありませんが、非常に多くみられる1階と2階の見切り材です。幕板とか帯などと表現しトヨタホームの場合は樹脂製のものが取り付けられています。ほかのハウスメーカーや一般的な工務店では木製やサイディングのものもあります。
![]() 幕板が浮き上がっている既設の状態 |
![]() 塗装前にしっかりとビスで固定します。 |
![]() 浮いていた部分をビスで補強します。 |
![]() ラインが整っているか最終確認です。 |
トヨタホームの幕板・帯は浮き上がっているケースが非常に多くみられ、外壁塗装の前に浮いている個所をビスで固定します。浮いている=雨漏り とはなりませんが足場を組んだ際にしかできない工事なので必ず行いましょう。
トヨタホームの外壁塗装、特徴その⑤
-ヒートブリッジ-
トヨタホームの構造は鉄骨造(パネル工法)ですが鉄骨造ならではの「ヒートブリッジ」という現象が冬場に見られます。時々お客様から「不具合じゃないの?」と聞かれますが、これは不具合ではなく鉄骨造によく見られる現象で、建物構造部の鉄骨の熱伝導率と断熱材が入っている部分の熱伝導率が異なるため鉄骨柱部分がうっすら浮き上がって見える現象です。
![]() ヒートブリッジ① |
![]() ヒートブリッジ② |
写真のように濡れているところと乾いているところが見られますがこれは塗装では基本的に解消されません。ただしガイナのような断熱塗料で外壁塗装を行う事で軽減することは可能です。
トヨタホームの外壁塗装、特徴その⑥
-まとめ-
ここまでお読みいただきありがとうございます。以上の様な注意点やポイントがありますがここに掲載していない事例やイレギュラーなものも存在します。トヨタホームのメンテナンスに必要な大枠の情報を掲載しましたが、これ以外で気になる点がございましたらいつでもお気軽におお問い合わせください。
最後にトヨタホームなどの大手ハウスメーカーの外壁メンテナンスには構造を含む深い知識が必要となります。またその知識に基づいた経験も必要となります。
これは実際に施工を行って失敗を重ねないと理解しえないことですので是非10年以上に一度の大切なメンテナンス工事、経験豊富なリフォーム店などのにお問い合わせ頂き疑問点やお困りの点を解消してください。
トヨタホームの屋根外壁塗装についてのお問い合わせはリフォームスタジオニシヤマまで。