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【ハウスメーカーのメンテナンス】その前に知っておきたいポイント!

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憧れのマイホーム。やっとの思いで新築したけど時のたつのは早いもので新築から10年が経過。そのころになるとハウスメーカーから「10年点検です」とお声がかかる。

築10年ですとそれほど傷んだところは見受けられませんが、プロが診断すると様々メンテナンスの必要性があることがわかります。

水回りはおおよそ20年くらいは何とか使えますが、1年365日雨風にさらされている屋根や外壁は意外と劣化しているものです。特に屋根は普段気にして見ることもありませんのでなかなか気づかない方も多いと思います。


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そこで築10年以上経過するとどのようなメンテナンスが必要になるのか解説していきたいと思います。
(今回は屋根、外壁に関するメンテナンスについて)

先ほど少し触れましたが屋根や外壁は10年から15年を目途にメンテナンスが必要になってきます。新築時に使用した外壁材や屋根材によりメンテナンスの時期は異なりますがおおむねそのくらいの時期にメンテナンスが必要となります。

当然できる限りメンテナンス費用を安く収めたい心情はわかりますが、安かろう悪かろうではかえってメンテナンスに関する費用も労力も負担が増えてしまいます。そこで価格を抑えつつもしっかりとしたメンテナンスを行うためのポイントをご紹介していきます。


1、お宅の屋根はどんな屋根材を使用していますか?

屋根材には大きく分けて瓦とスレート系屋根材に大分されます。瓦の場合多くは陶器瓦ですがこの場合基本的にメンテナンスは不要と考えてよいでしょう。ただしトヨタホームなどのハウスメーカーによく使用されているセメント瓦はメンテナンスが必要です。

スレート系屋根材についてはメンテナンスが必ず必要になります。どのハウスメーカーでも多用されている屋根材ですが良く見ると割れたり反ったりしています。そこでメンテナンスの手段として多くは屋根塗装が一般的ですが意外と葺き替えやカバー工法が必要となるケースが多く存在します。

これは屋根の構造上、スレート系屋根材は1次防水であり、実際に雨漏りを防いでくれているのはルーフィングという屋根材の下に敷いてある2次防水なのです。

これが経年劣化によって破れたり、穴が開いたりすると屋根塗装をしても全く意味がありませんので、屋根裏などをチェックして雨漏れがないかを確認する必要があります。その上で適切な工法を選択することが大切です。

また屋根が屋上(陸屋根)になっている場合は必ずメンテナンスが必要となります。この場合は防水工事(シート防水など)を再度行う必要があります。


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2、外壁は南面、西面を触ってみる

玄関周りは毎日見ますがそのほかの外壁はあまり気にして見ないと思います。全体をくまなく見るのは大変なので南面や西面など日の当たる箇所を手で触ってみて粉が葺いているようであればメンテナンスが必要です。

ハウスメーカーによっても様々ですが現在の住宅のほとんどにサイディングが使われていますので、サイディングとサイディングの間の目地にゴム質系のコーキングが打ってあるのですがここが劣化している場合もメンテナンスが必要になります。

外壁に関しては余程劣化が激しくない限りは外壁塗装でよいかと思います。ただし外壁の張り方、工法によっては使えない(使わないほうが良い)塗料も存在するので建物の構造を見てもらった上で塗料を提案してもらうことが大切です。

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3、メンテナンス費用を安く抑えるには

外装、内装ともメンテナンスが必要ですがここでは外装に関してご説明します。

概ね10年から15年サイクルでメンテナンスをする必要があるのですが、コストを抑えるには「ライフサイクルコスト」という視点で考えるとよいと思います。

生涯でどれだけメンテナンス費用が掛かるのか、という全体像を見た時、1回のメンテナンスコストを安く抑えてしまうと逆にライフサイクルコストが高くなってしまうという現象になります。

これは毎回のコストを下げることで一見安くなったように感じますが、メンテナンスの回数が増えてしまうことでトータル的に高くなる現象です。

メンテナンスコストを抑えるコツはいかにメンテナンスの回数を減らすか、にかかっています。目先の費用を安く抑えたい気持ちは理解できますがこうした考え方をもとに業者に提案してもらうとよいですね。


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4、ハウスメーカーでメンテナンスしないと保証がなくなる?

我々もお客様からよく言われる言葉です。しかし現実は保証といってもハウスメーカーで施工しても費用は掛かります。逆にリフォーム店や塗装店に比較してハウスメーカーのメンテナンス費用が高いのは不思議ですね。主観ですが自社で建ててくれたお客様なら安く工事してあげるのが道理なんじゃないかなとも感じます・・・。

さてハウスメーカーの保証ですが躯体(構造)に関してはそんなに脆弱なものを大手ハウスメーカーが提供するわけもなくここに関しては全く問題ないと思います。

他のこまごましたメンテナンスに関しては別に建てたハウスメーカーでなくとも修理やリフォームをしてくれるところは沢山ありますし、むしろそのほうが安い場合が多いですね。こうした観点からして特段ハウスメーカーの保証にこだわる必要もないというのが実情だと思います。

在来軸組工法といったいわゆる柱を使った木造住宅であれば間取り変更や増築なども一般的な工務店、リフォーム店で対応できることを付け加えておきます。
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新築の際、ハウスメーカーに「生涯のメンテナンス費用がこれくらいかかりますよ」というアドバイスが現状少なく、実際に住んでみて初めて知らされる金額にびっくりする方も多いようです。生涯のメンテナンス費用に1000万以上かかるとのデータもあります。

必ずしもハウスメーカーでメンテナンスを行う必要がない事はご理解いただけたかと思います。業者選定に多少の労力はかかるかもしれませんが信頼できる業者に依頼することで生涯のメンテナンスコストは大きく下げられるはずです。