なるほど！納得！「サーラ住宅」の外壁塗装前に【お役立ち情報】

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なるほど！納得！「サーラ住宅」の外壁塗装前に【お役立ち情報】

東海地方のハウスメーカー「サーラ住宅」。しっかりとし建物ですが、築年数が10年を超えてくると外壁塗装などのメンテナンスが必要です。そこで外壁塗装前にサーラ住宅の特徴と注意点をまとめましたので参考にしてください。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　
その１　屋根

サーラ住宅の屋根にはスレート系屋根材（カラーベストやコロニアル）が多く使われています。いくつかメンテナンスの種類がありますがまずは塗装。

カラーベスト屋根です。

屋根塗装をするときに気を付けなければいけないのはずばり「下地処理」です。この工程が甘いと屋根塗装の劣化は著しく早くなってしまいます。ここでのポイントは屋根洗浄後、下地処理剤を屋根材に浸透しきるまで塗り切ることが大切です。

下塗り１回目です。	下塗り２回目です。
飴色になるまで塗装したカラーベストです。

徹底して吸い込みが止まるまで下地処理した後ようやく上塗りに入ります。

またこのスレート系屋根材はおおむね耐用年数が30年となっていますので、築15年から20年くらいの建物には屋根カバー工法をお勧めします。
屋根カバー工法についてはここをクリック。

サーラ住宅の屋根形状は複雑なものが多く見積もりを取る際に屋根裏を診てもらい、雨漏りしてないかの確認をするとよいでしょう。
※部屋内に雨漏れしなくても屋根裏で漏れていることが結構あります。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　
その２　建物形状が複雑

デザインにも定評のあるサーラ住宅ですが、そのせいか複雑な形状の建物が多いように見受けられます。外壁塗装をする際に外壁の面積を算出するのですが、同じ建坪でも正方形に比べ形状が複雑になると面積が多くなりますので注意してください。

サーラ住宅は複雑な形状が多い傾向があります。

また、意匠性を高めるためサイディングの種類を複数使って外壁を張っている場合が多く、外壁塗装の差しには色分けが必要になるケースもあります。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　
その３　コーキングが多い

サーラ住宅以外でも良くありますが、サイディングを横貼りにしていることが多いのでその分目地が多くなります。外壁塗装や外壁メンテナンスにはコーキングの打ち替えが必要ですので、メーター数が多くなればなるほどコストはかかってきます。

外壁の目地部分

それとなぜかサーラ住宅の建物のサイディングの目地は幅が狭い物件が多く見られます。少し専門的になりますがコーキングは幅と厚みの比率が２：１となるのが最も伸縮しやすく、切れにくいのでこのあたりの施工には技術が必要になってきます。
最近では30年も耐用年数のあるコーキング材も販売されていますので、そうした材料を使うことで生涯的なメンテナンスコストを低減することが可能です。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　
その４　アクセントモール

サーラ住宅の外壁には非常にたくさんのアクセントモールが使われてます、幕板と呼ぶ場合もありますが、下の様な写真の箇所です。

アクセントモール。縦にも横にもはいっています。

実はこのアクセントモール、外壁塗装の際には意外と曲者で、施工に工夫が必要です。外壁材とは違う色で塗装することが殆どなので、アクセントモール用の塗料が飛散しないように養生したりラインを出したりするのに結構手間がかかります。
またこのアクセントモールの裏側に雨水が回り込むとすぐに表面の塗装がはがれてきてしまうため、しっかりとした止水処理が必要となります。文章では説明しにくいのですが、裏側に貼った雨水が排出されるような工夫も必要となるので注意してください。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　
その５　軒天上の通気

軒天上と言われるベランダの上裏部分などに、外壁内部の空気が循環するように通気口が取り付けられています。この通気口非常に重要な役割を果たしており、建物の寿命を左右するといっても過言ではありません。

軒天換気口

外壁内の湿気を逃がすことで「壁内環境」整えるために大切な箇所です。この部材の多くはアルミ製で出来ているため塗装の必要はありません。しかしながら軒天上には塗装が必要ですので、塗料がつかないように養生する手間が発生します。この手間を惜しんで軒天上と一緒に塗装してしまうと後程剥がれてきてしまいますので、ここはしっかりと施工してもらうことが大切です。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点
その６- ハウスメーカーの保証について -　

「建てたハウスメーカーでメンテナンスしないと保証が切れるのが心配・・・」
という声を聴きます。

通常ハウスメーカーの保証というのは、躯体などの構造に対する保証であり
経年劣化に伴う箇所についての保証は、今回の外壁塗装と同様に
有償となるケースが多いようです。

2000年以降に建てられた建物であれば構造に大きなトラブルを抱えることは
非常にまれで、皆無といっても過言ではないと思います。
例えば柱がゆがむとか、屋根がひずむとかは基本的にあり得ないですよね。

であれば施工実績や信頼のおける会社にメンテナンス依頼することの方が
価格的にもメリットが得られると思います。

「サーラ住宅の外壁塗装」の注意点　まとめ

デザイン性に優れたサーラ住宅ですが、外壁塗装などの外壁メンテナンスには総じて金額が高めになる傾向があります。本文で述べた通り様々な装飾が施されている分、手間がかかってしまうのが事実です。なるべくコストを抑えてメンテナンスをしたい、という気持ちはみな同じかと思いますが、あまり安い見積もり業者に発注すると、細かな部分のおさまりが綺麗でなくなる傾向があるようです。
また屋根の形状が複雑な為「谷樋」といった部分も取り付けられていることが多いため、この部分の劣化状況も確認することをお勧めします。
※意外とここからの雨漏りも多い。

また意匠性の高いサイディングが使用されているため、通常の外壁塗装ですと細かな模様が消えてしまうためクリア塗装が最適です。ただしこのクリア塗装は外壁の劣化が進むと塗装できなくなるため早めの塗装が必要です。目安としては築8年～12年までには塗装することが大切です。

「サーラ住宅の外壁塗装」についてのお問い合わせは リフォームスタジオニシヤマまで。